3

 厳正な協議の結果、突入するのは実井と波多野の二人になった。
 田崎は後方支援、甘利はエマの級友たちの護衛兼見張りとして、外に残っている。
 まずは、玄関に近づいた。二人でぴったりとドアの左右に張り付く。
 波多野がドアを細く開けた。実井は念のために銃を構える。中の様子をうかがうが、一階には誰もいないようだ。ドアの隙間から滑り込むように、波多野と実井は侵入した。
 入ってすぐ、一階のキッチンには、人影がない。二人は分かれて部屋の捜索をした。
 と、その時、階段下の物置から、かすかに音がした。
 キッチンを調べていた実井が振り向く。慎重に近づき、物置のドアノブに手をかけた。
 きい、とドアの蝶番がきしむ音がした。
 中には、灰色がかった金髪を短く切った少女がいた。実井よりも背が高い。
 少女は驚きに目を見開いている。声を出さないよう、口を押えていた。その目線が、実井の持つ銃に向いた。
 実井はさっと銃を下した。背後に隠し、少女の視界に映らないようにする。
「……エマのご友人ですね」
 実井は声を潜めて尋ねた。
 少女はうなずいた。口はふさいだままだ。
「早く出なさい。ここは危険だ」
 少女が戸惑うように瞳を揺らした。口を押さえていた手が、スカートの裾を握る。
「でもエマが……」
「エマは僕たちに任せて、君はここを出るんだ」
 有無を言わさず、実井は少女を物置から引っ張り出した。玄関へ向かって背中を押す。少女は心配そうな顔をしながらドアを開けた。
 外には田崎が待機している。
 田崎はわかったというようにうなずくと、彼女の手を引いた。
 少女は再び振り向いたが、実井はドアを閉めた。
 ――これで一人、保護完了。
 待っていた波多野が、階段の上に向かって顎をしゃくった。男たちは二階にいるらしい。エマもそこにいるのだろう。
 足音を忍ばせて、二階に上がろうとした、その時だった。
 上から降りてくる音がした。
 実井と波多野は身をかがめた。足音の主は気づかない。規則正しい足音が階段を一段ずつ降りてくる。
 中は意外と狭い家だ。既に侵入してしまっては、逃げることも隠れることもできない。
 こうなれば、ひとつしかない。
 波多野が身を伏せ、静かに階段を上がって忍び寄り、男に襲いかかった。
 視界の外から突然現れた波多野に、男が息を飲んだ。すぐに背中に手を回す。だが、その前に波多野の腕が男の口をふさいだ。首を絞めて意識を落とす。
 実井は構えていた銃を下した。いくらサプレッサーがついていようとも、発砲音を完全に消すことはできない。銃は使わないに越したことはなかった。
 波多野と実井はふたりがかりで男を階下へ運び、縛って転がしておいた。
 そして、再び階段を上がった。
 上がった先、二階には部屋がふたつある。
 どちらの部屋か迷うまでもなく、ドア越しに話し声が聞こえた。男のほうは怒鳴っているような調子だ。おそらく、彼が誘拐犯だろう。エマたちが乗り込んできたのは、彼にとっても予想外だったらしい。完全に冷静さを失っている。
 実井は銃を片手に、波多野に目配せした。ドアに耳をつけて、中の様子を探る。
 エマの声もした。どうやらまだ無事のようだ。
 実井は指でサインを出した。波多野はうなずいて、実井とは反対の壁に背を付けた。
 誘拐犯はすぐそこだ。ここまで来れば、隠密行動を心がける必要もない。
 先行するのは実井だ。正確な射撃で鍵を撃ち抜き、扉を蹴り開ける。サプレッサーつきの銃は、破裂音の代わりに気の抜けるような音を立てた。
 実井はドアを開けると、すばやく突入して部屋の中に銃を向ける。続いて油断なく左右を確認する。
 追撃がないことを確認した波多野も部屋に突入した。
 部屋の中にいたのは、予想通り、若いブルネットの男が一人とエマだった。
 ブルネットの青年は銃を手に持っている。
 突入してきた実井と波多野に少し驚きを見せているが、その手は迷わずエマに銃口を向けた。冷静さを失っていると見たが、案外そうでもなかったようだ。
 窓際に追い詰められたエマは、目を見開いて実井と波多野を見つめている。
 誰も動かない。引き金にかかった指は動かない。膠着した状況の中、実井と男の視線が交わる。
 こちらに二人いるが、エマは銃で狙われている。狙うなら男の銃を握る手だが、あまり危険は冒したくない。さて、どうするか――。
 波多野がわずかに重心を落とす。危険な賭けに出ようかとしたその時、

「諸君、それまでだ」

 背後からよく通る声がした。足音は聞こえなかった。
 振り向いて飛びかかろうとした波多野を、実井が制した。
 声の持ち主は、すらりと背の高い、細身の男だった。帽子からはみ出す巻き毛の淡い金髪に、薄い青の瞳。ダークスーツをまとった紳士然とした外見と、落ち着いた物腰。
 その後ろから、田崎が顔を出した。
 ブルネットの男が迷うように、視線を金髪の男とエマの間でさまよわせた。
 最初に言葉を発したのは、田崎だった。
「さて、これはすべて君の計画のうちなのか、オースティン」
「まあ、だいたいはね、タザキ」
「――知り合いですか?」
 親しげに名前を呼び合う様子に、実井が不審そうな顔をして田崎に問いかけた。
「ああ。俺のオックスフォード時代の知り合いだ。今は英国諜報部の一員」
 さっと実井と波多野に緊張感が走った。
 田崎の昔の知り合いということは、田崎の本名を、素性を知る者だ。経歴を抹消されたはずの、田崎が〝田崎〟になる前を知っているということは、大きな脅威になりかねない。
 そんな実井と波多野をよそに、田崎はいたって普通の調子でオースティンに話しかけた。
「これが、君の部下なのか?」
「まさか」
 オースティンは鼻で笑った。薄青い瞳が田崎をちらりと見る。物腰から想像できないほど、冷たい色をしていた。
「彼は不合格だ」
 ブルネットの青年がエマから完全に視線を外し、オースティンの顔を凝視した。手が震えている。
「手鏡からそこのお嬢さんの義理の父がスパイである可能性にたどり着いたはいいが、その後はお粗末にもほどがある。誘拐などという派手な事件を起こして、どうするつもりだったんだい。なあ、ファレル君」
 あくまでも穏やかで、優しげといってもいい口調だった。
 ファレルと呼ばれた青年は口を引き結んだ。
「君は無茶な作戦を強行した結果、こうして失敗した。誘拐した相手には逃げられ、事を大きくしてしまった――彼女がヤードに駆け込んでいたら、どうなっていたと思う?」
 畳み掛けるような言葉に、ファレルは答えない。震える右手を、左手で必死に押さえている。
「つまりこれは、彼の〝卒業試験〟なのかな」
 確認するような田崎の問いを、オースティンは否定しなかった。
「待ってください――」
 ようやく何か言いかけたファレルに、オースティンは冷たい一瞥をくれた。それだけで、彼は沈黙した。
「スパイは何事にもとらわれてはならない。とらわれた時点でお前の負けだ」
 結城中佐と同じ言葉だった。
 しかし、それを感慨深く思う暇はない。
「ミスター・オースティン、でも――」
「イギリスとしては望ましくない事態になってしまった。どう責任を取ってくれるんだね」
 表舞台に立って何かを行うのは、諜報部のやり方ではない。
 西側のイギリスとしては、日本には東側への防波堤であってもらわなければならない。たとえ甘利が日本側のスパイだとしても、表立って何かをするのは時期的に適切ではない。今、甘利を捕まえることは日本との関係がこじれる原因になりかねないのだ。それを意識できないでいては、不合格と判断されても仕方がない。
 その判断ができなかった彼は、諜報員に向いていないだろう。わかっていないのは本人だけだ。
「君のお父さんは日本人だったね。だから、必要以上にそのお嬢さんにこだわったのだろう――それが、君の敗因だよ」
 ファレルの震える手が、銃を下ろした。床に膝をつき、顔を覆う。
 実井も銃を下げた。すっかり敵意を喪失したファレルを見下ろす。彼の父親が日本人――敵国たる枢軸国の出身。英国の敵。そこから彼の半生を想像するのはたやすい。
 まだ、彼の中では戦争が終わっていないのだろう。哀れな青年だ。とっくに終わった戦争に憑りつかれ、燃え盛る戦火から逃れられない。
 そうして過去にとらわれたスパイたちがどうなったのか、実井はよく知っている。
「お嬢さんの父親に関しては、証拠不十分で大目に見てやろう。その代わり――」
「――今回の件は彼の突発的な犯行であり、君にとっても想定外だった。いわば不幸な〝事故〟だった、でいいかな」
 田崎が言葉の続きを引き取った。
「そうだね。我々は旧友を温めあっただけだ」
 オースティンがこれ見よがしに田崎と肩を組んだ。その耳元でささやくように言う。
「ついでに、お前を捕まえてやろうと思ったんだけどね」
「この状況で?」
 田崎が失笑した。弧を描いた切れ長の瞳が、オースティンのほうを向く。
「少女誘拐の罪で捕まるのはそっちのほうだろう」
「私は一切関与していない。すべて、彼がひとりでやったことだ」
 オースティンは悪びれた様子もなく答えた。
「暴走する部下を止められなかった監督責任は?」
「彼はまだ、私の正式な部下ではないよ」
 いたって穏やかな声と表情で、オースティンは言い放った。
 その一言で切り捨てられたファレルは、唇をかみしめ、うつむいている。
「ひどい言い草だ。まったく、学生時代から何も変わってないな」
 田崎はオースティンの背中を軽く叩いた。
 意外だと言わんばかりに、オースティンの淡い色のまつげが上下した。
「君はずいぶん変わったね。まるで別人だ」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
「それに、君はいい友人を持った。うらやましいよ。うちにもほしいくらいだ」
「おや、いいのかい、英国人以外を入れても」
「規定違反にはなるだろうな」
「……ねえ、あいつ撃っていいかな」
 表面上は親密そうに笑いあう二人をよそに、実井が声を潜めて波多野に尋ねた。手は既に銃を構えようとしている。
「撃てと言いたいのは山々だが、エマの前で人を殺すなよ」
 実井と波多野の物騒な会話を、オースティンは意にも介さなかった。実際に行動に移すことはないと知った上での反応だ。
「さて、私は退散するとしよう。用も果たしたことだし」
 オースティンは、魂が抜けたように呆然としているファレルの腕をつかんで立たせた。
 その背中に、田崎は声をかけた。
「じゃあ、マークス中佐――今は大佐か、准将だったかな、よろしくお伝えしてくれよ」
「ああ。今度は捕まえてやるからな」
 オースティンは振り向き、田崎に向かって別れのあいさつをした。
 田崎もひらひらと手を振り返した。
 ファレルを連行するようにがっちり腕を掴み、オースティンは階段を下りていった。
 二人分の足音が遠ざかる。玄関のドアが開く音がして、静かになった。
 部屋には、田崎、実井、波多野、そしてエマが残った。
「田崎、ちょっと聞きたいことがありますので、一緒に来てください」
 実井は波多野に目くばせした。
 意図を察した波多野はうなずき、床に座り込んでいるエマに近づいた。
「はいはい、何でも聞いてくださいよ」
「洗いざらいぶちまけてもらいますからね」
 実井は波多野とエマを残し、田崎とともに部屋を立ち去った。

 一階のリビングに、実井、田崎、そして実井の呼んだ甘利がいた。
 実井と波多野が転がしておいた男は、ファレルの用意した人員だったのだろう、オースティンが連れ帰ったようだ。
 暖炉を囲むソファに、一同は腰を下ろした。
 田崎が事の顛末を説明した。
「つまり、エマの誘拐事件は、諜報部に採用される予定だったファレルが引き起こしたというんですね」
 実井は田崎に確認するような視線を向けた。
「リチャードの父親の知り合いがファレル?」
 田崎はうなずき、付け加えた。
「まあ、サー・ハミルトンの知り合いはMI5所属のオースティンのはずだが、実際にリチャードが会ったのはファレルだな」
「では、エマを誘拐したのはファレル――」
「ああ。リチャードを共犯者に仕立て上げたのも、ファレルだったようだ」
「ご苦労様ですね、車の調達まで。あれ、田崎でしょう?」
「別にそれほどでもないさ。オースティンとの〝取引〟のうちだ」
「ファレルに変装でもしたんですか? リチャードでしょう、情報源は」
「それは企業秘密だな」
「けちですね」
 田崎ははぐらかすだけだった。己の手札をさらす気はないらしい。
 リチャードが連絡した相手は、オースティンもしくは田崎の変装だった。そして、田崎と〝取引〟したオースティンかファレルに成りすました田崎が、リチャードに車を手配した――そんなところだろう。
 先行して拠点を用意し、根回しを済ませて態勢を整え、後方支援を全面に担った田崎が、今回もっとも働いただろう。実井はそう思った。口に出して褒めたりはしないが。
「オースティン本人は裏で事態の推移を観察しながらファレルの〝卒業試験〟を行い、ついでに国内のスパイのあぶりだし、というわけだ」
 実井は顎に指を当てた。
「ファレルの父親が日本人というのが、本当に動機なんですか?」
 腕を組み、目を閉じている甘利に、実井は目をやった。
 甘利は先ほどから一言も発していない。
「ファレルの父親は日本人であり、大戦前に彼と彼の母を置いて帰国した。貧しい生活と周囲の厳しい目に耐えてきた幼少期のファレルは、心のうちに父親へ復讐心を募らせていた。そんなところだろう」
「それで、同じく日本人を〝父〟に持つエマに目をつけ、甘利を怪しんだ、というわけですね。手鏡なんかで怪しむとは、疑り深いと思いましたけど」
 自分と母を捨てた父親に対する感情が、エマに必要以上に執着する結果となった。
 また、それが自分と同じ、日本人の〝父親〟を持つエマに気づくきっかけになったのだろう。 エマが父親とうまく関係を築いているのに、それができなかった自分自身を重ね合わせていたのかもしれない。もしかしたら、嫉妬すら感じていたのかもしれない。
 それで甘利が日本側のスパイだと疑ったのは、結果から言えば正解だ。しかし、その後の対応は、お世辞にも褒められたものではない。
 第一、誘拐事件を引き起こして、どうしようと思っていたのだろうか。エマが誘拐されたことを学校側に知られないように隠蔽したのはいいが、それで甘利を誘い出そうとするのはリスキーだ。
 海外にいる甘利がエマの誘拐に気づかないかもしれないし、気づいてもそのまま海外へ逃亡することもできる。
 穴だらけの計画。仮にも諜報部に採用される候補としては、あまりにも杜撰だ。
「よくもまあ、そんな人材を雇おうなんて思いましたね。採用ミスじゃないですか」
「オースティンも、多少なりとも甘利のことを怪しんでいたんだろうさ。いつの段階からかは知らないが」
 実井のもっともすぎる疑問に、田崎はつまらなさそうに答えた。
 甘利はまだ何も言わない。
「確たる証拠がないから泳がせていたけれど、ファレルの計画に便乗して甘利がスパイである証拠をあぶりだそうとした……」
 実井はソファから身を乗り出し、甘利を下から覗き込んだ。
「一応聞きますけど、さっき出ていったオースティンには見つかっていませんよね?」
 それまで黙って話を聞いていた甘利は、目を開けると顔をほころばせた。そうすると、笑い皺の刻まれた目じりに実年齢が現れる。
 甘利ももう若くないのだ、とふと実井は思った。
「心配してくれるの? 嬉しいなあ」
「誰があなたのことなんか心配するんですか。任務の話ですよ」
「車の中にいたからね、大丈夫だよ」
 甘利はにこやかに答えた。
 いつもの調子を取り戻している様子の甘利から視線を外し、実井はもうひとつの疑問を田崎に尋ねた。
「田崎が会っていたオックスフォードの知り合いというのは、オースティンのことでしょう」
「ちょうどいい機会だったものでね」
「過去について口止め、ですか」
 田崎は肩をすくめた。
「ギブアンドテイクだよ。向こうだって、俺に過去を知られているわけだし」
 ところで、と田崎は足を組んだ。ソファの肘掛けに頬杖をつく。
「ワトキンソンのほうはどうなったんだ? あっちが本題だろう」
「福本と飛崎が機密文書を回収し終わって、身柄をMI6に引き渡している頃でしょう。あの二人なら心配ない」
 実井はこともなげに答えた。
「失敗していたら、今頃オースティンが僕たちを捕まえていますよ」
 甘利がようやく口を開いた。
「それで、英国諜報部に貸しを作るのが、結城中佐の狙いだったのかな」
「まあ、そんなところだろう」
「機密文書の回収、スパイ網の構築に、諜報部に恩を売る――欲張ったものですね」
「そりゃあ、これだけの人数が駆り出されているんだから」
 田崎は体を起こした。
「エマの誘拐事件まで、計算のうちなんでしょうか」
「どうだかな。俺たちには結城中佐のことなんかわからないし」
「結城中佐は何でこんなことを……」
 甘利がぼやいた。
「結城中佐の本当の狙いは、新しく設立される軍組織にD機関の後継を作ること」
「それはわかっているけど、エマは餌か……」
 田崎の淡々とした説明に、甘利はどこか納得しかねる顔をした。頭では結城中佐の意図を理解していても、〝エマの父親〟としての顔がそれを簡単には許さない。
「中佐が回りくどいのは今に始まったことじゃありませんよ」
「今回のことで、我々は英国諜報部に借りを作った。警察予備隊はいずれ、軍組織に再編成される。その際に、英国にも後押ししてほしいんだろう。ソ連は断固反対だからな」
 田崎が足を組み替えた。
 実井は田崎に目を向ける。
「――ついでに、〝田崎〟の身辺整理もできたってわけですね」
「今の勤務先はいろいろと厳しいのでね。これを機に、整理しておこうかと」
「政府のお偉いさんに顔が利くようになりましたね。結城中佐も喜びそうです」
「実井もそうじゃないのか?」
「……何の話です?」
「貴様は白幡の計らいで来たんじゃないのか」
 実井は冷ややかな眼差しを田崎に向けた。見るものを凍てつかせるような視線に、田崎はたじろぐ気配も見せなかった。
「たとえそうだとして、僕が答えるとでも?」
「思わないさ」
 田崎は薄く笑った。
「聞いてみただけだよ」
 甘利が静かに立ち上がった。話を続ける二人を尻目に、リビングを抜ける。
「甘利は今後どうするんだ」
 言葉を投げかけた田崎に、階段に足をかけた甘利は振り返った。
「とりあえず、うちのお姫さまを迎えてから考えるよ」

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