朝起きたら、あの人たちの言っていることがわからなくなってし
まっていた。あの人たちは本当に人間だったのだろうか。私
とまるっきり同じ姿をしているのに、私の知っている言
葉を話してくれない。私の、私たちのやっているこ
とを理解してくれない。どうしてあれらのため
に私たちが命をすり減らす必要があるのだ
ろうか。君ならわかるのだろうか。最
強の君なら、他者を必要としない
君なら、一人で立てる君なら
ここも地獄なら、どこへ
行けばいい、なあ、
私のことなんて
忘れてしま
ったの


なんで
助けてって
それだけ言って
それだけでよかった
のに、オマエが望まない
から俺もオマエを救えないん
だ。ふざけたことばっかり抜かし
やがって、それでも夏油傑かよ、俺に
偉そうに説教垂れてたくせに、どうしてあ
んなことしたんだ。わかんねえよ、わかるわけ
ないだろ。理想って何なんだ。それってそんなに大
事なことだったのか。オマエが隣にいないから、俺の隣
にはもう誰も立てないんだ。俺たち二人で最強だっただろう
なんで言ってくれなかったんだ。俺のことなんか、もう忘れたの

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