アキトを見始めたら、テレビアニメ版がいろいろと詰め込みすぎたあげく意図的に置き去りにしていったテーマに真正面から向き合ってていいですね

アキトはスザク、wZEROは名誉ブリタニア人部隊、レイラはルルーシュに欠けていた「安全な場所から部下を死地に送り込む司令官の懊悩」の仮託かな

レイラが金髪に紫の瞳というブリタニア皇族を思わせるカラーリングなのは伏線なんですか?たまたまですか?

アキトがIDを見せた途端にイレヴンかよって差別されているのを見るに、日本がブリタニアに占領されて大量の難民が欧州に流入、人道的支援を続けていた欧州が疲弊し日本人への差別が始まったって感じかな?

アキトの顔を見てイレヴンとわからないということは、アキトもハーフの設定かな?

アキトくん何のギアスかかってんの?おまえも生きろギアス?

使い潰される二級市民(もしかしたら難民)の少年兵に心を痛めるレイラを見ていると、ルルーシュに足りなかったのはこれだ!!って思う

ルルーシュくんはそれでいいけどね

テレビアニメ版は当初から名誉ブリタニア人の帰化した理由づけが不明確なのが欠陥だと思ってたんですよ 租界で迫害されながら商売するホットドッグ売りの男性は出てきたけど、対比されるイレヴンの暮らし向きがよくわからないから不十分だし

平和のために死体の山を築くのは構わないし、ルルーシュがモブの死に無関心なのもその役割をスザクが担っているから別にいいんだけど、その他の人々がスザクとその下に横たわる死体の山に無関心なままハッピーエンドを演出するのはどうかと思ったんだよね

物語をハッピーエンドにするために意図的に無視された死体の山をスザクだけが覚えているから、彼だけが孤独でハッピーエンドを迎えられない構図なわけで、それはそれでいいけど自覚的に描いてほしいって話ね

ルルーシュが関心を示さない要素はカットする方向性の物語だったからなあ…だから名誉ブリタニア人部隊の葛藤は無視されるしモブたちには人格がない

第一話の時点ではアキトはそのへんを回収するつもりに見えるけど、問題はやりきれるかどうかだしな…

アキトくん生身でナイトメアを制圧したんだが、お前はやはりキャラのポジション的にスザクの系譜…

なんかアキトくん思ってたのと違う こいつ大丈夫か いや家族もいない(?)のにwZEROにいる時点で死に急ぎ野郎確定なのでスザクと似た匂いがするぞお前

アキトの背景の廃墟と音楽いいよって言われたんだけどめっちゃいいな!?ちゃんとした廃墟だ!

あとちゃんとしたゲットーがあったので満足した シンジュクゲットーはゲットーじゃなくてスラムだからね

戦闘シーンでかかるジャズ…いいね…

戦死すると家族がユーロピア市民権を得られる設定、とても残酷でとても理にかなっていていいですね 死をも厭わない従順な兵士を釣るにはいい餌

神聖ブリタニア帝国がおそらく意図的に英語とフランス語とドイツ語とイタリア語を混ぜていたのって、欧州諸国の王侯貴族が市民革命時にそろって新大陸へ逃げて混血し、アングロサクソン系を頂点に専制君主制の帝国を形成したからなのか

ちょっと違ったみたいだけど ブリタニアを恐れてイレヴンをゲットーに押し込めてるということは、難民を市民に認定するとブリタニア側から圧力がかけられるってことかな? 逃げたイレヴンを追いかけるほどブリタニアは暇ではない気もするが…

欧州の主要言語がフランス語なの、ブリタニアが英語ベースなのに対抗してる感じかな ナポレオンによる王制廃止を起点に分岐した世界っぽいし、ブリタニアと欧州の対立は英仏の長年の対立を彷彿とさせますね

ユーロピアのゲットーで日本人が日本人をいじめるやつ、吐き気がするほどリアル

ユーロピアが日本人をイレヴンと呼称するのなんか変だなと思ったけど、ブリタニアが国際条約的なやつでそう要求したのかも
あと、ブリタニアによる占領前から日本とユーロピアはサクラダイトの利権やらで対立関係にあって、人種差別とセットで既に対日本感情が悪かったんじゃないかな

アキトは話の作り方もテーマの据え方もキャラの描写も、何もかも完全に別物だね
アキトの方が政治的社会的背景がすごくしっかりしてて好きだけど、キャラの人気で売ってた作品のシリーズとしては、商業的にあまりウケないのも仕方ないかな

アキトが全くと言っていいほどモノローグを使わないので驚いている モノローグって心理描写の手段としてお手軽だから、そこをあえて使わないのはこだわりを感じる

まあルルーシュくんは喋りすぎでは?って思ってたので、これくらいでもいいけど

アキトが自室で部屋着で寝ているシーンが出てきたことにより、スザクにプライベートなシーンが皆無だった(小説版ですら出てこなかった)異常さが際立つね…スザクは個人の幸福を捨てているからそういうシーンがない

小説版でちらっと言及されたけど、敗戦前の日本はサクラダイトの埋蔵量を盾に他国に割と無茶を要求していたところがあって、だからユーロピアに逃げた難民はいい顔をされていないんじゃないかな

ゲットーでの教育、たぶんフランス語なんだろうなあ…ユーロピア市民権を得る際にフランス語の試験は絶対にあるね 現代日本だって帰化申請の際にはA4用紙一枚に理由を書かせたり面接したりで間違いなく日本語能力を見てるし

ユーロピア市民権を獲得するとゲットーを出て生活できるんだろうね ゲットーの学校を優秀な成績で卒業すると市民権と安定した職が得られて、家族を連れて出ていけるとか
親が子を使って国籍を取ろうとするのは常套手段、アメリカの違法な移民とかそう
そういうことをしているから、反動で日本人とかどうでもいいってなる子どもが出てくる

ユキヤがあまりに凄惨な、いじめを通り越して傷害事件の被害に遭っているのを見ると、スザクの体操服に落書きする程度のアッシュフォード学園ってやっぱ名門なだけあって治安がいいな
まあユキヤがどう見てもひ弱な外見なのに対して、スザクは現役の軍人で外見が東洋人らしく細身でも脱いだら腹筋バキバキなやつだしな…身体能力が人間じゃないし

民主主義が行き詰まると衆愚政治と呼んで有能な独裁者を求めるけど、いざ独裁が始まれば民主主義を求めて革命を起こす、人間とはそういうもの

アキト2話ラストで満を辞して登場したジュリアスもといルルーシュくん、すごく浮いてるからいっそ出さない方がよかったんじゃないかな…スザクだけでいいんじゃないかな…

皇室御用列車に乗ってナイトオブラウンズの警護がついている人間が皇族じゃなかったら誰なんだよ シャルルいっぱい子どもいるでしょ

アキトのナイトメア戦の迫力がすごいし視点めちゃくちゃ動くしCGになってるし、技術の進歩がすごい

ユキヤが「日本人なんかどうでもいい」って言い放つシーンすごく好き テレビアニメがブリタニア対日本の構造のためにカットした要素だけど、たかが同じ血を引く民族だからって同じ言葉を話すからって必ずしも同胞意識があるわけではなく、むしろ民族意識を押し付けられた反動で嫌悪する人もいる

現代において同化政策は否定されるものだけど、一方で郷に入れば郷に従えとも言うので、少数派で差別される移民の子どもは現地の学校に通うと母語の維持・発達に対する動機付けを失い、親が一生懸命母語教育をしようとも母語を嫌って現地に同化(母語交替)するんですよね

そういう、アメリカにおける中国系移民のバイリンガルの子どもの話(一般に華僑は母語教育に熱心)を読んだんだけど、論文のハードコピーは全部捨てちゃったな…

レイラが自分の命をかけるのは、命以外に持っているものがないからなんだね 他は養女として与えられたものだから

レイラはルルーシュが真っ当な主人公だった場合を想定して作られているような気がする あとルルーシュより身体的に強いね、合気道の有段者だし

ユーロピアのゲットーを見ていると、太平洋戦争時、在米日系移民が迫害されたから親が子に日本語を教えたがらなくて、2世は日本語ができないという話を思い出す

リョウ、ユキヤ、アヤノたちって日本語とフランス語のピジンかクレオールを喋ってるんじゃないかと思ったけど普通にフランス語かな

あの世界線、自衛隊でも国防軍でもなく日本軍が存在しているので、日本は敗戦した経験がないんだろうな 少なくとも当時、内乱で滅びかけていたブリタニア(アメリカ)とは戦ってない、つまり太平洋戦争は起きてない
というか2010年のブリタニアとの戦いが太平洋戦争のモチーフだし

ブリタニアによる世界各国の植民地化を見るにWW2も(WW1も)起きていないというか、WW2そのものが2017年に移っている

アキトとスザクを戦わせると、日本人同士に代理戦争をさせているグロテスクな構図になるね
むしろ祖国の消えた日本人が傭兵稼業に転じていると見ることもできるのかも

有能な独裁者ってシャルルのことだよなあ…

責任を取りたくないユーロピア、リスクを冒してでも手柄がほしいブリタニア どちらもイレヴン(二級市民、被差別階級)に責任とリスクを押し付ける

移民問題を扱うならこれくらいやってほしかったね、サイコパス3

ルルーシュとスザクも7年ぶりでよく顔がわかったなって思ったけど、アキトとシンも十数年ぶりでよくわかったね!?

アキトの時系列の頃のスザクってルルーシュのこと殺してやりたいくらい憎んでいたはずなのだが、護衛任務に就かせるとか何の耐久試験…?

個人的な好みの話ですけど、漫画やアニメはともかく小説での直接話法的なモノローグによるキャラの心理の説明があんまり好きじゃなくて、自分で書く時には間接話法的に描写することにしてる 頭の中で台詞みたいに整理、言語化されないと思うので

アキトがあまりにもきれいに背景設定を詰めていてテレビアニメ版のガバガバ植民地政策は何だったんだ…?って思ってたら、スタッフロールの設定考証に白土晴一さんの名前を見つけて納得した

白土晴一さんの名前はジョカゲで覚えたんだけど、この作品の背景設定いいなーと思うと高確率でいる

わたしは設定が見えないところまできっちりしている作品が好き、という話でもあります

白土晴一さんについては前に調べたとき、もしかして大学の先輩では…と思ったけど結局よくわからなかった

アキトはギアス関連がなくてもおもしろいのではと思ったが、これはレイラが最初から上流階級出身の軍人で地位と権力を備えている真っ当な司令官だから、ギアスという飛び道具が不要なんだ

ユーロピアは王侯貴族を追放した共和制(民主主義)で身分の差は消滅しても、資産の格差は消えないんだよね…
しかもブリタニア貴族出身のレイラと結婚させて家の格を上げようとしているということは、身分差は実は消えておらず背後に引っ込んで見えなくなっただけでより悪い

当時のことは知らないので推測ですけど、当時よりキャラ中心に話が展開していて植民地関連の設定やアイデンティティの問題提起が杜撰(に見える)なのを指摘されていて、それに答える形でアキトは作られたのではないか?と話の方向性やら描写の違いから思いますね

しかしながらそれはファンのメイン層が求めるものではなかった、みたいなことなのやもしれない わたしはそっちの方が好きですけど

押し付けられる民族意識に辟易する方なのでユキヤくんはよく言ってくれたなって感じ

アキトたちはどう見ても10代後半から20代前半、一方で日本の敗戦は7年前なので、彼らユーロピア生まれの日本人は2世としてごく普通に生まれ、普通の移民として生活していたら日本の敗戦に伴い10歳前後でイレヴン呼ばわりされ、ブリタニアを恐れた第二の祖国にゲットーに入れられた可能性があるな

アキトたち、イレヴンとして蔑まれているけどたぶんフランス語以外話せないんじゃないかと思う 日本語は親と話す日常会話程度で、フランス語をユーロピア市民と同じ程度話せるのに迫害されてるやつでしょ

ところでスザクもジュリアスもフランス語できるんですかね ジュリアスはできても不思議ではないがスザクは無理そう

スザク、悪いことは言わないから舌戦を挑むのはやめなさい、絶対に負けるから

スザクって生真面目だよなあ 初手で相手を殴ればほぼ勝てるのに、言葉には必ず言葉で返そうとする

スザクは本能や本来の激しい感情を自罰意識で押さえつけているから常に行動が裏目に出たりルルーシュの予想を裏切ったりして、そのせいで仲違いしたところがある

スザクは果たして世界を恨んでいるのか?という問いはわたしも抱いていたので、そこをシンが突いてきたのはいいですね

「愚かな」って自分が殺した兵士とこれから殺す兵士に言うスザクが最高にスザクだな 戦うのが嫌いなのに戦いに向きすぎて、自分が圧倒的に強者なのを知っているから上から目線で憐れんで、社会的最下層まで落ちたことがあるにもかかわらず支配者階級出身なのが消せていない

ジュリアスが巻き添えにならないよう敵を誘き出して戦うのはいいけど、シンと一緒に残したのは護衛失格なんだよ でもスザクとしてはうっかりジュリアスがシンに殺されてもよかったのかも

ナイトオブラウンズに昇格したスザクはいつ勉強してるんだろうなって考えると悲しくなる あいつちゃんと寝てる?

スザクがナイトオブワンになるために他の植民地で人を殺す矛盾への葛藤がはっきり描かれなかった(降伏の呼びかけだけ)のは脚本の不備だと思っていたので、明確に殺人を嫌がっている顔が見られて割と満足

アキトくん全然しゃべらないなーって思ったけどスザクもこんな感じだったかもしれない

アキトが生身でナイトメアを制圧できたんだからスザクもできるよねと期待してたから、スザクがナイトメアに囲まれたシーンでやっと来た!と思った 一応人間に可能そうな動きをするアキトと違って、やはりスザクの動きは人間じゃなかったね

ブリタニアは現代日本と全然違うから極端な設定でも許されるけど、ユーロピアは民主主義を掲げているからリアルに寄せないといけないんだな

アキト2章のナイトメアによる市街地戦、事前に一般市民を退避させているのに脚本の優しさを感じる
正規軍と正規軍の戦いだからね

ナイトメアに潰されて死ぬ兵士の描写がすごく丁寧でいいね

レイラをジャンヌダルクになぞらえているのを見て、ナナナのC.C.、ブリタニアの魔女がフランスの魔女ジャンヌダルクに呪いをかけられた設定なのを思い出した やはり英仏の対立だよこれは

ナポレオンのロシア遠征は失敗したのか、ブリタニアはいつからロシアを植民地(属国)にしていたんだろ

ロシア地域のことをユーロ・ブリタニアと呼んで一定の自治を認めているみたいだけど、ブリタニアはまだしもロシアをユーロ(ヨーロッパ)と呼ぶのは人文的に論争だな…

エンディングのイラストで、アキトが右手にカップとポットの載ったトレイを持ちながら左手で転びかけたレイラを支えるやつ好き

ユーロピアの日本人を収容しているゲットーって軍だけでなく研究職にも優秀な人間を引き抜いてるよね?
というか、大学はゲットーの外にあって、優秀なイレヴンだけがゲットーを出られる、そしてユーロピア市民権を得て同化すると、他のイレヴンから嫉妬されたり裏切り者呼ばわりされたりする

復活よりアキトの方がナイトメアの動きがよくない?

反逆のルルーシュは個人間の争いが国家間に拡大していたのに対して、亡国のアキトは国家間の戦争を個人間に着地させている感じがしますね

とはいえ、なんか尺の使い方に不安があるんだが…動機付けはちゃんと描けるんだろうか…

スマイラス将軍を指して「煽り立てる奴は死なない」って言うのはルルーシュへの批判めいたところがあるような

ハーレム要素とか不必要に胸とか尻を見せてくるカットが好きじゃなかったからアキトはストレスがだいぶ軽減する

あと背景設定がしっかりしているから雑音が少ない

ルルーシュは完璧な作戦を立てる→作戦がうまくいく→調子に乗って痛手を被る→慌てふためいたり落ち込んだりする→C.C.に慰められる、の構図が決まりすぎていて、そういうところはあんまり好みじゃなかったんだな

ルルーシュくん、本人の好意がナナリーとスザクにしか向かってないからあからさまではないが、自分に好意を持つ女の子に囲まれて軽くハーレムっぽい状態で、それもあんまり好みじゃなかったからね…

鬱顔のスザクはいいけど、バグってるルルーシュもといジュリアスはあんまり楽しくないな…
ルルーシュくんは高笑いして調子に乗って失敗して慌てふためいてなんぼよね

アキトを信じていると言うレイラ、誰も信じなくて裏切られたルルーシュの反対なんだ
ルルーシュは優秀すぎて自分一人でいいと思っていて、欲しいのは仲間じゃなくて思い通りに動く手足でしかなくて、唯一欲しがった対等な存在ってスザクだけだし

やはりわたしは民間人の虐殺シーンが好きじゃない アキトは正規軍同士の戦いだからあんまり民間人が死ななくてストレスが少ない

無精髭でうだつの上がらないおっさん、ウォリック中佐が娘の治療費のためにスパイ活動するの、テンプレだけどめちゃくちゃ好き

テレビアニメ版ではほとんどなかった女の子同士の友情もアキトでレイラとアンナが補完している
休憩しようと言ってアンナがレイラの背中に手を回して、寄り添った二人の背中が部屋の外に消えるところ好き

スザクの「俺は戦いたくない!」って剥き出しの本心を言わせたのはいい脚本だよ
スザクは平和を求めて戦いを止めようとするし無意な殺戮を嫌って降伏勧告はするけど、戦いたくないとは言わなかった 自罰意識のせいで望みをはっきり口にすることがずっとできないでいたから
スザクは自分が戦力として非常に有用であることもブリタニアに利用されていることも自覚したから、シャルルと取引してラウンズに入れてもらったけど、本当はそんなの嫌で、昔みたいにルルーシュと二人でナナリーを迎えに行きたいんだよ

スザクは殺戮を繰り広げて広間を血の海にして、今しも最後の一人を殺そうとしているのに「戦いたくない」と叫ぶんだよ、本当は誰も殺したくないのにみんな殺してしまう、その力があるから

スザクの自罰意識の強さの一端は、日本を代表する名家の嫡男、国家元首の息子として、支配者階級として育てられたせいだと思ってます

白人の居住地である欧州はユーロピアという敵国、ロシアはユーロ・ブリタニアという一定の自治を認められた属国(封建制のもと領土を与えられた大公が治めている?)だから、ナンバーズは実質的に有色人種

ブリタニアの純血主義は白人至上主義の言い換えで、移民国家が出生地主義というイデオロギーを捨てた姿なんだと思う

ルルーシュは一度すべてを取り上げられたトラウマから、自分の大切なものはすべて腕の中に囲って絶対に渡さないと毛並みを逆立てて周囲を威嚇している感じがまさに思春期の無力さと自意識の強さのはざま

ナナリーはルルーシュに守らせてあげている側面があったかもしれない 自分の弱さを思い知ったルルーシュが自分より弱いものを守ることで自分を支えられるように

スザクは大人しくルルーシュの腕の中に収まるような性格じゃないし、ルルーシュもスザクを唯一対等と認めたわけだから本当はわかってたんだけど、その矛盾から目を逸らし続けてたのが敗因

そういえばアキトは日向中尉でちょっと階級が高いということは、wZERO部隊でずっと生き残り続けていたのか

亡国のアキト見終わった

何もわからない…何も…わからないんだが…

ジュリアスが客寄せパンダなのはわかってたけどスザクは何だったの!?!ジュリアスくんの役割、スザクを虐めて終了しちゃったじゃん!?!

ハッピーエンドなんですかバッドエンドなんですか

シンは3章でスザクと問答していたのもあって、トウキョウ租界にフレイヤを落として焼き払ったスザクのアンチテーゼ的なところあるなと思うんですが、そうすると愛されなかった子どもという側面が出てきてしまってやっぱりスザクはゲンブから愛されていないのかという疑念が湧いてきちゃったじゃん

首絞めはヤバいと思う 殴るよりヤバいよスザクくん

せっかく正規軍同士で統率の取れた集団戦を繰り広げていたのになんで最後で戦争を放り投げたし 最後までやりきれ!

何もわからないが、レイラがアキトにキスしたのは最高だった

側でずっと殺してやりたいって顔をしてルルーシュが苦しむのを黙って見ているだけで、何も知らない幼い頃の声で無邪気に呼びかけられたのに殺意を我慢できず、とうとう首まで絞めたくせに殺しきれなくて、ふと戻ったきた今のルルーシュの声で我に返って、昔みたいに肩を貸してやるスザクの弱さよ

ジュリアスもといルルーシュの演技すごいよな 声変わり後だから当時の声では絶対にないのに、10歳当時の無邪気に三人で笑っていた頃の声だった、聞いたことないのに

尺かな…アキトも尺が足りないんだ…

アキトも小説版読んだ方がいいやつでしょこれ

ランスロットがなまじ人型なせいで、スザクが起動キーを押してランスロットを呼び出したところが無言の白き巨人の忠節めいて見える
魔神とか悪魔とか呼ばれても、スザクにとってランスロットは唯一裏切らないものでしょ 人じゃないから

「王の力はお前を孤独にする」って言ってたくせにルルーシュにはC.C.がいてシンにはジャンがいてレイラにはアキトがいて、孤独になったのスザクだけじゃないですか!?

結局、行き詰まる民主主義、衆愚政治の話を放り投げて終わってしまった…

あんまりにも主人公陣営が死なないのは1章のテンションと違いすぎて…せめてスパイしてたおっさんはレイラをかばって死なせてやるべき

司令室が壊滅したところでコードギアス感来たと思ったらねえ…なんで時間が戻ったんだ…

愛するが故に「死ね」とアキトにギアスをかけたシンは「生きろ」とスザクにギアスをかけたルルーシュの対なのか

シンのギアスが何だったのか明言しなかったのは悪手だよ シンとアキトの兄弟愛を見せるのも遅かったし、なぜか恋愛要素をねじ込んで話がぶれるし

シンたちの一族が日本というより中国っぽいファッションだったのが個人的にだめ アキトの三つ編みも辮髪を彷彿とさせるし

ユーロピアへ移民したはずなのになんか歴史ある一族っぽいのもよくわからん 枢木家は日本の名家だったじゃん

反逆のルルーシュは物語としての整合性をだいぶ放り投げたけどバッドエンドだから許されるんだよね 下手にふわふわハッピーエンドにしたらだめ

レイラって豊かな生活ゆえに人を信じられるのでは? 婚約者のお兄ちゃんもたぶん、妹としてならレイラを愛せたんでしょう

お兄ちゃんは三男という立場の弱さで家への反発でレイラに八つ当たりしてたのかも

レイラがマルカル家によくしてもらっていたというのを疑ってたんだけど、本当だったんだ
お兄ちゃんも妹を家のために婚約者にさせられたことを受け止められなかったのかも 可愛がっていたからなおさら

レイラが人を信じられるのは結局のところマルカル家の庇護があり、地位と権力があり、公に認められている職業軍人だからで、だからこそそれらを持たない、奪われているルルーシュは人を信じない

ルルーシュはちょっと喋りすぎだと思うけど、鬼滅も喋りすぎだと思ってるのであれくらい喋らないと広く受けないのかもしれない
喋って何を考えているのか説明してくれるとわかりやすいのは間違いない 物語を読むのにあまり慣れない人なら言動や表情やあるいは画面構成から推測するのはストレスなのかも
好き好んで物語を摂取しまくる人間としては推測する過程が楽しいので、喋りすぎるとややつまらなくもなりますが

スザクとジュリアスのシーンは少ない台詞で感情表現しててよかったと思う スザクはもう喋れないからね 壊れた心を繋ぎ合わせたユフィを失って再び心が壊れているから

本気で殺しにかかるのにまだ友情を捨てきれないスザク、めちゃくちゃよかったね 結局最後までスザクはルルーシュのことを捨て去ることはできなかった

ジュリアスと一緒に監禁されて膝を抱えて顔を伏せていたスザク、叛道のラストでユフィの肖像画の前に座り込んでいたスザクそのものだったね

シンの回想で「お兄ちゃん帰ろう」と言う幼き日のアキトと「一緒にナナリーを迎えに行こう」と記憶が退行しているルルーシュに嘘をつくスザクの対比なんでしょうかね どこに帰るの、帰る場所なんかないのに

ストーリーが最後に失速したのはよくなかったが、戦場を離れてジプシーらしき人たちと過ごすことを選んだレイラとアキトたちは、責任を放棄して逃げ出せば個人の幸福が得られたかもしれないというルルーシュとスザクのifだったのかも

社会的責任に背を向けるレイラと、ロロの迎えに応じてブリタニアに帰るスザクの対比だったのだろうか…

ジュリアスはスザクに精神的負荷をかけるために使われた感じがする ジュリアスをユーロ・ブリタニアに派遣したのはエリア11ばかり注視している本国を舐めないように釘を刺す意味合いと、たぶんスザクのメンタル耐久試験なんだよ、皇帝への忠誠心の
本当は忠誠ではなく、スザクは利害の一致で従っているだけなのをシャルルも理解しているから、目的のために私情(ルルーシュへの殺意)を無視できるかの踏み絵としてジュリアスを使ったのかな

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