SFらしく光速より早く移動したり通信できたりするものの、ネットの描写がほとんどなくて情報化が進んでいない社会なのがかえってラインハルトの「文明水準を向上させられるエネルギーをくだらない抗争で無駄遣いしている」という憤りを裏付けている感じがして一周回っておもしろいな

銀河帝国(専制君主制)が悪なのはともかく、相対する同盟国側(民主主義の共和制)も別に善じゃないしフェザーン(資本主義)にいたっては真っ黒なところがとてもいいと思います

創作物で人種問題が完璧に無視されるのは日本的だよなあと感じるんだけど、宗教的要素も消されるか危険物扱いなのも日本的だなと思う 日本は別に無宗教ではないけど世俗化しているから体系だった宗教に警戒心があるというか

「三体」を読んでいて、人種宗教がストーリー上重要ではないのは日本と似ている 中国もほぼ漢民族で構成されているし共産主義は宗教を排除するし

既にものぐさと怠惰と方向音痴、射撃下手、ストレスから酒に逃げるのが判明しているのに、更に子ども相手にチェス惨敗、スピーチが嫌いすぎて2秒で終わらせる、ホーム・コンピュータの使い方がわからない…と欠点が続きまくるヤン・ウェンリーおもしろすぎるでしょ 持ちネタだらけじゃん

イゼルローンの事実上の市長と形容されているキャゼルヌパイセンって士官学校で何学んでたんですか? 自治体の運営方法?

キャゼルヌって軍人じゃなくて官僚じゃないか?と思ってたら普通に最初から軍官僚って書かれてた

まだよくわかってないんだけど、キルヒアイスって最初からラインハルトに様付けして敬語で話してたの?
そうでないとしたらキルヒアイスが最初にラインハルトに敬称をつけて敬語で喋った日にはラインハルトはアンネローゼを奪われて以来最大の癇癪を起こしそうだし、キルヒアイスはいつもと違って一向に折れないのでラインハルトが折れるとかいうイベントが発生してそう

ヤンが29歳で大将になった件、20代の大将に前例はあるけど1年で3階級上がったのは例がないって書かれていたけどむしろその前例の方がヤバくないか?
大きな戦いで戦果を上げるでもなく順当に昇進して20代で大将に上り詰める方法って何? 内閣総辞職ビーム的に高級将校が一斉に死んだの?
いやヤンのこの昇進も上の方の人たちが戦死したり左遷されたりしたせいでもあるんだけど

ちょっと古い小説を読むと漢字の開き、閉じ方が違うんだよな…流行り廃りとかあるのかな

まだ序盤までしか読んでないのにラインハルトがキルヒアイスの赤毛を手慰みにもてあそぶ様子が数回出てきたので、こいつキルヒアイスの髪を猫の毛並みか何かと思ってるんじゃないだろうな

銀英伝の軍人の皆さんの階級がインフレしているのを見ていると、ロイ・マスタングが国家錬金術師というシード権持ちかつ卒業直後に最前線で戦果を上げまくり、出世街道を爆走して29歳(より前)で大佐になっている設定は割と現実味があったんだなと思った
作中で数々の戦いがあったけど、大佐はストーリー中では昇進しなかったもんな 大将になったのは何年後かわからない最終回だし

メルカッツになんか哀れみが湧いてきちゃうな…平民から搾取して何とも思わない貴族の傲慢さに気付けるし、かなり出世するほどには有能なはずなのに、結局自分より上級の貴族に振り回されてる…
こいつはきっと死ぬ

有能だが口が悪いのが好きなので、キャゼルヌと並んでシェーンコップも割と好きなんですが、こいつもきっと死ぬんだろ

そのうち明かされるとは思うけど、ヤンとキャゼルヌって士官学校に同時に在籍してないよね? 年齢差6歳だし
というか士官学校が一つしかないとしたら将校は全員、先輩と後輩の関係だけど、そのへんどうなんだろう

でもあの人口であの軍人の数、1期4000人の士官学校ひとつじゃ足りなくない? やっぱ複数ある?

メルカッツの心配をしていたらジェシカ・エドワーズが死んだんですけど!
ジェシカがこんなに早く死ぬとは思わなかったな

読み落としたかな?と思ったけどヤンとラップとジェシカのエピソード後出しじゃん これ後でもっと出てきたら地獄だね、ラップもジェシカも死んでてヤンが一人生き残ってる
いや最高だな!

ヤンってどう見ても友達が少ないから相当ラップと仲良かったのかな?
ほとんど他人に関心がなかったヤンが夜中に一緒に寮を抜け出して店に行って酔っ払ったりしていた数少ない友人が先に戦死して自分だけ生き残るの、お約束でとてもよいと思います

軍事小説はあんまり読まないのでハガレンのこと思い出すな もちろんヒューズと死別したマスタング大佐のこと最高だと思ってましたとも

昼休みに同期と銀英伝アニメ新旧見比べして女子高生よろしく馬鹿みたいにはしゃいでしまった
二人で合意したのですが、ラインハルトは絶対に古い方がいい、アンネローゼとフレデリカも古い方が美人、ヤンは新しい方も悪くないけど古い方がラインハルトとの年齢差を感じていい、キルヒアイスはどっちも微妙
残りは顔がわからない

メルカッツの可哀想度が急上昇してる もしやこいつ死なない?

キルヒアイスだけがラインハルトについていけるのを誇りに思っているだろうし優越感すらあってもいいと思うのに、そういう薄暗さを感じさせないキルヒアイスって本当に人格がいいな 死ぬわこれは

ラインハルトとキルヒアイスは近すぎて自他の境界が曖昧なところがあるのではと疑念を抱いていたので、ラインハルトがオーベルシュタインの助言に従って住民の虐殺を静観してしまったところでキルヒアイスとの友情に亀裂が生じるのも予想通りというか、時間の問題だったな…

目指すところが同じというかキルヒアイスがラインハルトに合わせているわけで、そもそも違う人格なのだからいずれはやり方で揉めるし、むしろオーベルシュタインはそれを期待しているような気がする
あいつキルヒアイスのことをラインハルトの弱点、不要な人の心を保つものとみなして邪魔に思ってそう

読み進めたらラインハルトの方が野望のために上下関係を望んでいた節があるので、むしろキルヒアイスがラインハルトへ敬称をつけて敬語を使うのはラインハルトの覚悟に応えるものであり、キルヒアイスが腰が低い態度を取るようになったことでラインハルトも子どもであることを辞めて覚悟を決めたのかも

2巻はラインハルトが帝国の圧政からの解放を目指しながらヴェスターラントで搾取される側だった民衆を見捨てたことと、グリーンヒル大将が議会を衆愚政治に堕したと言いながら軍事クーデターで言論統制を行って民主主義を殺したことで対比なんだ どちらも自らの主張の正当性を揺らがせる矛盾的行為

ラインハルトとキルヒアイス、不和に陥るスピードが思ったより早い

1巻でキルヒアイスに「閣下はやめろ」と言ったラインハルトが2巻でキルヒアイスに正論で責められて意固地になったあげく「閣下の忠実な部下です」と言わせてしまうのは決定的だよなあ もう戻れない
オーベルシュタインを引き入れた時点でいずれ戻れなくなるのは明白だったけど、たぶんラインハルトはまだ覚悟できてなかったんだろうな…キルヒアイスに足りない冷酷さ、非情さをオーベルシュタインで補ったら何が起こるのかを

ヤンが知らせに喜びすぎて、他の人に見られているにも関わらずユリアンの手を取って部屋の中を踊りまくるシーンが無限に可愛いので、これからも機を見て踊ってほしい

ヤン・ウェンリー、やることなすことネタしかないじゃん

キルヒアイス死ぬの早すぎませんか!?!?まだ2巻だよ!?!あと8冊あるよ?!?!

同盟側がヤンを中心に放射状に関係性の糸が伸びているのに対して、帝国側はラインハルトとキルヒアイスの仲が強固すぎるし、この上ロイエンタールとミッターマイヤーも二人組だしでバランス悪いなと思ったらこれだよ

まあオーベルシュタインがキルヒアイスを暗殺する、もしくはそこまで行かなくても不可抗力でキルヒアイスが死ぬ環境を整えるんじゃないかとすら思ってたので、ラインハルトを暗殺から身を呈して救って死ぬのは穏便な方 ギスギスしたターンがしばらく続いてから死ぬかと思ったもの

昨夜「キルヒアイスとラインハルトの友情に罅が入るの早くない?これキルヒアイスいつ死ぬの?5巻くらい?」と言ったら、ちょっとにやつきながら「仲直りして死ぬか、しないで死ぬかだよね」と返されたのこういうことだったんですか?!?!!ネタバレしないでくれてありがとう!?
いやよく考えたら「ラインハルトが死ぬのは最後だから…」って速攻でネタバレされてたわ
ネタバレしてくるやつしかいないわ 早く読まないと

オーベルシュタインの言ってることもわかるんだよね、ラインハルトはキルヒアイスにしか心を許していないから自分の分身として働いてもらう必要があるけど、ラインハルトが上り詰めた後は人心を二分しかねない 苛烈な性格のラインハルトよりも温厚なキルヒアイスに人が集まる危険性は無視できない
またキルヒアイスの特別扱いが続くとキルヒアイスに嫉妬が向き、やがてラインハルトは親しい友を贔屓する奴だと思われたら今度はラインハルトが倒される側にスライドする

オーベルシュタイン本人も言ってるけど、ラインハルトは自分の決めたことを後悔しながらも決してオーベルシュタインのせいにはしないところが真面目だよ
もっと狂乱するかと思った

キルヒアイスの遺体に付き添って離れないラインハルト、少なくとも配下のロイエンタールには自分の心の弱いところを隠していたのはよくやっていたというよりも、心を全く許していない

そうね、ラインハルトはもう戻れないし立ち止まれないね、何もかもかつてと変わって、たった二つしかない大切なものを永久に半分失って、失ったものの価値を証明し続けないといけないものね、自分が生きている限り

かくなる上はおもしれー女みたいになってるヒルダとフラグを立てるしかないな…
ヤンとフレデリカはほぼ間違いなくフラグだと思うんだけど、ラインハルトとヒルダは今のところなんかこう、フラグ…?ですか…?って感じ

筋金入りの未亡人/やもめ好きなので、メインキャラが死ぬとむしろ元気になって長文を書き始める お通夜なんかしてる暇はないんだよ
いやまあ、常に長文書いてますけど…

キルヒアイスといる時だけはラインハルトは少年らしい顔を見せて、そこに姉も交えて束の間の平穏を享受していたわけで、ラインハルトの無邪気さと良心の象徴でもあったキルヒアイスを喪失し、保護者たる姉も遠ざかるのはラインハルトの幼年期の終わりなわけだ

2巻はメルカッツの心配をしている間にジェシカが死に、キルヒアイスが死んでメルカッツは亡命した これはしぶといやつだ

イゼルローンにメルカッツが亡命してきたという知らせにびっくりして立ち上がった際にテーブルに足を強打するヤン、今までの数々のネタみたいな言動からの予想に違わない
おまえは歴史家より芸人の才能があるのではないだろうか?

「ヤンは癒し枠だよ」と聞かされていたんですが、たしかに作中でボケを一身に担当しているのはヤン・ウェンリーですね

2巻解説が「中国ではヤン・ウェンリーの命日をファンで偲んで〜」とかいきなりネタバレしてくるんじゃないよ 初見の人間の存在も忘れないで

しかしながらこれだけ中国で銀英伝が人気となると、「三体」がヤンの台詞を引用したのは作者が銀英伝の熱烈なファンだからという理由だけでなく、そもそも銀英伝は教養扱いなのか…?

ラインハルト暗殺未遂事件は根本的にはセキュリティの問題であって、キルヒアイスに銃の携帯を認めなかったことは表面的な理由でしかないんだけど、セキュリティが緩いのは物語の都合とか古いSFだからとかに加えて貴族たちはよもや自分が殺されると思ってないせいもあるような気がしてきた
シェーンコップがあっさりイゼルローンに潜入できた時もそうだけど、全体的にセキュリティがガバガバなのは貴族たちの身分ゆえの連帯感と下々の者が反逆するとは思わない傲慢さと迂闊さと慢心に由来する部分もありそう

ところで宇宙艦隊が海上と似たような戦術をとるのはまだしも、負けた艦長が自決するのは何で? みんな旧日本海軍出身なの?
いちいち自決する艦長を見ていたら金カムの鯉登父を思い出しちゃった

ラインハルトがキルヒアイスの墓に「わが友」としか刻まなかったのは、姉と友しか心を許す者がいない世界で生きている彼には姉以外の人間関係すべてを込めた言葉が見つからなくて、ただ最初に二人が自分たちの関係へ名付けた「友」しかなかったんでしょう

「ラインハルトはキルヒアイスに依存している」と聞いていたけど、親しい人間が二人しかいないのであればやはり依存に近しいのかもしれないし、それをオーベルシュタインが危惧するのも道理 誰よりも広い世界を手に入れようとしながらも誰よりも狭い世界に生きていて、それでよしとするのは許されない

最初にキルヒアイスを友から部下へと役割を変えさせたのはラインハルトで、キルヒアイスにそう言わせたのもラインハルトで、特別扱いをやめて他の部下と並列にしたのもラインハルトで、だからラインハルトは誰も責められない、他人に責任を押し付けるには彼は聡すぎるし矜持が高すぎる

アンネローゼの庇護の元、すべてに目を瞑ってキルヒアイスとのうのうと暮らしていればあるいは平穏の時をもっと長く過ごせたかもしれず、けれどもそのちっぽけで盲いた幸福で満足するほど愚かではなく達観もしなかったラインハルトは不幸でもあったかもしれない
覇者を目指す手合いはたいていそうなんだけど、ラインハルトも例に漏れず欲張りで、賢いがゆえに進むべき道が見えて立ち上がることができて、若すぎるがゆえに進む道の途中で何を捨てなければいけないか見落とした

キルヒアイスはラインハルトの世話係兼緩衝材で調整役かな?と思っていたら普通に軍事方面で有能だったのでびっくりしたんだよね 内政を担当するか世話係や護衛で張りついているのが定番というか安定した二人組なのに、ラインハルトと同じく軍事方面に秀でていて被ってるのは危ないな…と思ったよ

友と姉という弱点もとい可愛げを失い、軍事も内政も一人でやる気の完璧超人ラインハルトにボケる暇はないので、必然的にボケはすべてヤンに回る

作者がそこまで考えていない設定なんだけど、銀河歴に紀元を変えているのでこの時点でキリスト教から解放されているのに、ルドルフは伝統的キリスト教の価値観で同性愛が悪なんだよね…

「三体」もキリスト教圏の話じゃないせいか、すぐ紀元を改めるからね

「死神永生」でまさかの再登場した羅輯、前作でずっと辞めたがっていた面壁者を穏便に引退してハッピーエンドしたと思ってたのに、結局家族と離れて一人で執剣者を全うして物語から退場させてもらえない様子にいきなり辞表を提出しにいったのに昇進させられたヤンと重なるところを見ないでもない

退職代行サービスがあったらヤンは利用するかなと思ったけどそれすら面倒くさがりそうだな そしてその合間に退路を断たれる

シェーンコップが帝国公用語を完璧に話せるのは祖父母に教わったと考えるのが妥当 つまり亡命先の国で捨てたはずの母国の言葉を学ばされていることになる
今でこそ太々しくて図々しいシェーンコップにも母語を維持させようとする祖父母に反抗して頑として帝国公用語を話さないでいた時期とかありそう
同盟側と帝国側でどれくらい言語が違うのかにもよるけど、祖父母が家庭内で帝国公用語を話していたとしてもそれだけでは同盟側育ちのシェーンコップが母語を維持するには不十分で、かなりの努力が必要になるので相当苦労しているはずなんだよね
学校で学ばない言語を維持、発達させるのは非常に困難
別の可能性として諜報員養成所みたいなところに行っていたのもありうるけど、作中の雰囲気からして同盟も帝国もあまり諜報戦には重きを置いていないので、まあこれはあくまでありうるかも、程度かな むしろやってそうなのはフェザーン

自分が完璧に母語交替した(ので母語はほぼできない)タイプなので、創作物でこの手のキャラを見るたびにほんのり同情心が湧く シェーンコップ、きっと大変だったよね…

帝国公用語とははたして貴族階級に用いられていた言語変種と同じなのか?についても考え始めると楽しいんですが、まあ別に銀英伝は言語をテーマにしてるわけでもないのであくまで勝手に考察してるだけ

Received Pronunciationはどうだっけ?と思って調べたら上流階級の言葉をもとにしているようなので、外国人の方が大半の現地人より教養ある喋り方をするって話だった(そもそも外国語をきちんと学ぼうとしている時点で知識階級ではある)

つまりシェーンコップの話す帝国公用語が完璧であればあるほどに彼は「エチオピアの王女」なのか

フェザーンって絶対に語学学校いっぱいあるでしょ なんなら亡命した帝国出身者や移民してきた同盟出身者を講師に採用しまくってる

まだPCや携帯端末が一般人に普及する前の話だからこういう設定なんだろうけど、今の情報化社会でE式やらW式やらで人種によって姓名の表記の順番が違うのは相当システムに負担をかけるので、どこかで統一されてそう
同盟は一応、民主主義と自由を標榜しているから、果てしない論争を繰り広げた末にどっちの姓名表記も残すことにして、そのせいでしょっちゅうPCがエラー吐いてる方がありうるか…

シェーンコップが祖父母に連れられて帝国から同盟側へ亡命したという情報しかまだ読んでないんだけど、両親はどうしたんだろ 死んだ?

シェーンコップが帝国貴族として完璧に振る舞えるのは祖父母が亡命してなお孫に貴族教育を施していたからと仮定して
持ち前の要領の良さでそつなく学校で日々を過ごしながらも家庭内では貴族教育が行われ、亡命してなお貴族の矜持を捨てない祖父母を心の底では憐れんでいるワルター少年はいますか?

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