By 同期が完全にヤン推しなのでラインハルトもかわいいよって言ったけど信じてくれなかった
無残に少年期を強制終了されたせいで順当に成熟する機会を友と共に失って、時々覇者としての顔がひび割れてその下から頑なな少年が見えるのはとてもいい造形じゃないですか！ しかも憂い顔の美貌だし
ラインハルトが場面に登場するたびに絶世の美貌である旨を地の文が注意喚起してくるので、作者の語彙がどれほどラインハルトの美貌の描写に費やされうるのか毎度楽しみにしている
キャゼルヌも部下と結婚したの？ もしかして同盟軍は上司と部下が結婚する(そして部下が寿退職する)のが定番ルートだったりする？
男性の上官と女性の副官の組み合わせが目立つのはやはり古さを感じますね 今なら女性の上官と男性の副官、あるいは両方とも女性の組み合わせが出てくると思う
キャゼルヌパイセンの結婚式も見たいんですけど！ないんですか！？
ラインハルトってクローゼットの中身が軍服と礼服と寝巻きしか入ってなさそう
皇帝になった後も服に興味がないから皇帝を飾り立てたい女官たちと簡素な服を好む皇帝で静かにバトルしているのでは？と一瞬思った
まあ十中八九、宮廷にいる使用人たちはかなり減らされているからないと思うんですけど…
事前に食らったネタバレのせいでどうせみんな死ぬと思って読み始めたので、ミッターマイヤーが生存するならロイエンタールは死ぬだろうと思ってたけど、決裂したまま両者生存する方もそれはそれで苦痛が伴う選択なのでありだなと思い始めた
いや誰が生き残るんだろこれ
下級貴族が軍事的な成功を重ねて皇帝に即位するのはナポレオンっぽいなと思ってたけど、ラインハルトが己の手で戴冠したあたりでめちゃくちゃナポレオンだ～！ってなった
ラインハルトは誰にも従いたくないがために覇権を求めて皇帝まで上り詰めたあたり、やはり彼も徹底して支配階級出身の人間ではないか？と思うんだよね
下手に貴族階級なせいで、父親が働きもせずに娘を売り払うという手段に出たわけだし、余計にままならぬ環境への怒りを増幅させていたのでは？
ラインハルトは平民と一緒に教育を受けること自体におそらく反感はなかったし、身分差による差別意識も希薄なようだけど、誰かに命令されることに我慢ならない性質はやはり身分に付随するところがあるように思う
作中でメインで登場する平民階級のキルヒアイスとミッターマイヤーに覇権を求める姿勢は一切ないから、なんだかんだで帝国の身分制はきわめて強固に見える
ミュラーもいたな ビッテンフェルトも平民だっけ？ キャラが多すぎて名前が覚えられない
ラインハルトとキルヒアイス、ロイエンタールとミッターマイヤーは対比構造ではないかと思うんだけどね
ロイエンタールがラインハルトの麾下に加わった経緯はまだ出てきてない気がするんだけど読み落としたかな
作中のロマンス要素についてはごく単純で、ヤンとラインハルトの隣に女性は一人ずつしか配置されていないので、後はいつ結ばれるかだけよね
6巻でヤンが退役して結婚して年金生活に入ったところで、この後イゼルローン要塞を再び占領するつもりのようだから、ヤンが死ぬのは8〜9巻だな
バーミリオン星域会戦でキャゼルヌがしれっとヒューベリオンに乗り込んでいたところ、お前後方担当のくせに最前線でー何かすることある？と真面目に思ったよ ヤンにとって先輩がいつもと変わらぬ毒舌を浴びせてきたら安心感でもあるのかな
そういえばヤンとラップ、ジェシカの学生時代のエピソードが出てくるのが2巻なのは構成がやや悪いな、と思ったら1巻の時点では続編が出るかわからなかったらしいので仕方ないね…1巻に入れてる場合じゃない
ヤンの学生時代のエピソードって外伝に入ってるのかな？
ヤンが先に死ぬとネタバレされていなければ、死ぬのはラインハルトだと思ってたよ 皇帝に即位して目標を果たしてしまったラインハルトの精神的な脆さがどんどん露呈しているんだもの
ラインハルトは胸に空いた穴が大きすぎて塞がらないというよりも、塞ぐつもりがないように見える 塞がってしまったらキルヒアイスの代替が存在することになるから
ただ一人きりの友に操を立てるかのような、少年らしい潔癖さで、物分かりのいい大人になることを拒絶しているかのよう
「専制君主による善政が人間の政治意識にとって最も甘美な麻薬ではないか」というヤンの考えはシビュラシステムや世界統制官を彷彿とさせるな
どちらも大多数の市民は平穏に生活できているから政治の責任を理想的な為政者に委任していることにさほど不満はないし、むしろ進んで行う
専制君主制の最大の問題点「君主が暴走した時に止める権力を持つ人がいない」を排するために(見かけ上)機械にしたり少数の合議制にしたりしているけど、根本的には人間は怠惰で責任は負いたくないから、この政治形態にたどり着きたがる面は否めない
ラインハルトが皇帝を自称する前に民衆側がラインハルトを皇帝と呼んでいたのは、帝国の人間は絶大な権力を持つ君主を戴くことに慣れていることの証
インドがカーストをなかなか排除できないように、階級制は社会の安定に寄与する部分があって(「素晴らしい新世界」は積極的に階級を作り出すし)、しかもラインハルトは公平で民衆を虐げないから、階級制を滅ぼそうという気概のある人はラインハルトの治世では生まれない気がする
ラインハルトはオーベルシュタインと民衆の手で作り上げられた自分の偶像を維持しなければならないことをよく心得ているのに、キルヒアイスとアンネローゼは絶対に手放せないんだ それがラインハルトの人間性の象徴だから
ヤンが民主主義を尊ぶのは己の選択の責任を負うことこそ人間である、という主張にも見える そういう奴だから歴史学者になりたいのにいつの間にやら軍人になって出世してしまって小さな後悔を繰り返しながらも自暴自棄にはならずに割と環境に適応できるのかな
ラインハルトは環境を変える方だしな
「もしキルヒアイスが生きていれば遠征を任せて内政に専念できるのに」とラインハルトがバーミリオン星域会戦時に述懐してるシーン、むしろあれだけ軍事方面の才能がありながら内政もできるお前は何なんだよ
キャゼルヌもだけど、軍事中心の物語なせいか内政ができる人間がかなり貴重で、作中でもそれに自覚的で相応に厚遇されている印象がある
ミュラーには幸せになってほしい
ラインハルトが仮にも貴族でありながら平民が同じ学校に通う事態に説明があるならもっと早く言ってほしかったな！ どういうことなの？ってめちゃくちゃびっくりしたじゃん
外伝は本編の後に読もうと思ってたけどやっぱり刊行順の方がよかったのかな
ロイエンタールがエルフリーデに婦女暴行を働いて間違いなくクズ野郎のはずなのに全然イメージダウンしなくて何なんだこいつ…さすが女を冷たく捨てるのに他の女が絶え間なく寄ってくるだけはあるな…
憂い顔というだけでプラス50点なのに翳りのある美貌ときたらプラス80点くらいある
現実では勘弁だけど、憂い顔の美貌で孤独と危険の香りがする長身の男は最高なんだよね、わかるよ
ロイエンタールがミッターマイヤーの家に立ち入ったことがないレベルで女性不信だったらどうしようかと思ってたらそんなことはなかった
ロイエンタールはエヴァンゼリンのことを偏見の眼差しで見ているけど、たぶんエヴァンゼリンの方はロイエンタールを夫の親友としか思ってなさそう
あんまりストーリーに出てこないけど、憂い顔の美貌の未亡人(概念)としてアンネローゼは作中でトップだなと思ってる
ロイエンタールがリヒテンラーデとその一族の処刑を命じたのは自分だとエルフリーデに教えてあげたのは遠回しな自傷行為にも見える
両親に疎まれた彼は自分の生に肯定的ではないから、自分を否定する人間、すなわち上記の自分の考えを肯定する人間を必要としているのではないか
このぶんだとミッターマイヤーは愛妻家として同僚や部下の間で知れ渡ってるし、本人もそう言われても恥ずかしがることもなく当然の顔をしているな でも妻の自慢はしない
シェーンコップおまえ娘がいたの？！？！クズだな！？？いや知ってたけど！！
ロイエンタールよりシェーンコップの方がクズに見えるのなんで？
わたしが憂い顔の美貌が大好きだからですね…
クズキャラはクズなりに愛せるので、シェーンコップがたとえ若気の至りで娘を作って無責任に放り出したとしてもわたしはおまえを嫌いにはならないよ、クズだとは思うけど
貞操観念が緩くて女(男)を取っ替え引っ替えしているのはまだしも子どもが生じているとなると「悪」と判定しますけど、まあこれは創作物なので、突然娘から手紙が来ても、おそらくその時に娘の存在を知ったとしても平然としているシェーンコップは好きだよ、マジでクズだと思うけど
やっぱシェーンコップも若い頃は迂闊だったんだなと思うと同時に精神的に荒んでいた頃も見たいですね、あの毒舌はいつ習得したんだろ
子に対する責任を果たしていない時点でクズ判定ですね
ロイエンタールが大道を進むミッターマイヤーを眩しそうに見つめたという描写からして、明らかに自分にはない真っ直ぐさをミッターマイヤーを通して見ているやつじゃん
ロイエンタールがミッターマイヤーと親しい関係を続けているのはよくわかるんだが、ミッターマイヤーがロイエンタールと親友でいられるのはなかなかすごいのでは？と思う
そこ全然わかんないんだけどもしや外伝で何か補完されてます？
歴史的に見れば民主主義ではなく専制君主制が普遍的な政治形態だったわけで、ヤンがこれほど民主主義を重んじ、また読者がヤンに感情移入するようにできているのは、民主主義とは一度味わったら二度と知らなかった頃には戻れない知恵の果実めいたものなのかもしれない
ルドルフがゴールデンバウム朝を築き上げたのは多くの人々が政治的に怠惰で強力な指導者を望んだからあったからで、その面で言えばヤンは勤勉な方でもある
物語の構造がヤン(無能な民主主義)とラインハルト(有能な専制君主制)の対立だから省略されているだけで、同盟のすべての星系が経済的に平等かと言えば否でしょう
もし経済格差も作中で扱われたなら、同盟の経済的最下層が資本家への憎悪のあまりラインハルトの支配を受け入れようとするかもしれない
資本家たちが経済力を背景に擬似的な貴族として特権を握っている可能性は十分ある 残念ながら経済格差は奴隷に似た階級を生みますからね
少なくとも現在の人類はまだ奴隷なしに経済活動できていない
かつての地球が資本力を背景に周辺星系を植民地として搾取しているさまを同盟が再現している、というテーマでもおもしろいかもしれない
そういえば同盟は軍事費と徴兵制に国庫と市民生活を圧迫されている総力戦のごとき様相を呈していたから、みんな等しく貧しくて経済格差は見えにくくなっているのかもね
三体の宇宙艦隊が男女半分ずつだったのを読んだ後だから、基本的に男性しか徴兵されず女性が銃後の守りに徹する銀英伝の男女意識の古さはなかなかよ
SFの技術的要素でいくつか疑問があるのは積極的に無視できるけど、電子機器の操作が中心になった未来の宇宙艦隊が男しか取らないのは非合理的に見える
将来有望な青年士官の副官ポジションを狙っている女性たちの争いとかありそう…
ラインハルトは差別意識は希薄だけど階級意識は普通に持っているように見えるな 平民からの搾取を認めず衣食住を確保してやるべきと思っているけど、本人のやってることはノブレス・オブリージュでしょ
だからラインハルトが貴族制を排するつもりがないことを誰も非難せず、公平な税制と裁判とで満足する
一方の同盟では身分差がなく平等だという建前で激しい経済格差が存在しているとすれば(というか描かれないだけで間違いなく存在するだろうが)、おためごかしもいいところだし、格差をはっきりと肯定する帝国の方がまだ正直に見える いいか悪いかはともかく
ラインハルトは差別意識は希薄だけど階級意識は普通に持っているように見えるな 平民からの搾取を認めず衣食住を確保してやるべきと思っているけど、本人のやってることはノブレス・オブリージュでしょ
フェザーンという拝金主義を出している割に作中で経済格差の話が少ないと思っていたので、その方面を考えるのも楽しいですね
民主主義と専制君主の対立に見えるのは十分に高等教育を受けて生活に余裕のある知識階級以上であり、そうではない人にとっては経済格差の方がはるかに重要なので、ラインハルトは言うに及ばず、ヤンも高等教育を受けた中流階級以上なのよ
外伝1巻を借りてきたらロイエンタールとラインハルトの話じゃん もうちょっと早く読むべきだったな
シェーンコップを売国奴や非国民と罵るロックウェル、たしかにシェーンコップが同盟に忠誠心がないのは事実だけど、そうやって亡命者をいつか裏切る者として扱った偏見の眼差しこそがシェーンコップの忠誠心を国家ではなくヤン個人に向かわせ裏切らせているんだよ
信用されなければ信用しないのは人間関係の鉄則
国家はシェーンコップを信用しないからシェーンコップは国家を信用しない、ヤンはシェーンコップを信用したからシェーンコップはヤンを信用する
ラインハルトがまた熱を出している描写に不安になるんだが 宇宙をほぼ手に入れて義務感だけで走っているのに肉体がついてきていないんじゃないか
ラインハルトがまだ死なないことを知っているのに死にそうで不安になるしヤンはここからどうやって死ぬんだ お前本当に死ぬのか？？
6巻解説が古い方のアニメの話で「通信販売によって毎週1話ずつ新作が宅配される」と書いてあって慄いている…
キャゼルヌがヤンについていって同盟軍を抜けたところでこれはヤンが抜けるよりも同盟軍へのダメージが大きいのでは…と思ったら本文にもそう書いてあって笑った
キャゼルヌこそチートキャラだよ、彼ポジションに収まる彼の代わりはいないし絶対にヤンを裏切らないでずっと味方だし
同盟も帝国も星系間には経済格差が間違いなくあると見ているが、そもそも星の中でも経済格差はあると思っている ハイネセンは人口10億らしいから絶対に貧困層がいるでしょ
経済格差が作中ではおそらく意図して除かれているのに加えて、人口、しかも働き盛りの男手の著しい減少について政府が対策を打っている描写もないのは気になる たぶん多産を奨励しているんだよね？
トラバース法は既に生まれた子どもの養育に関する話であって、出生率も上げないとまずいと思うんだよなあ…
同盟側は戦死による生産人口の減少と徴兵による市民サービスの悪化の描写があるのに帝国側には見られないのはちょっと不気味 平民とはどこからともなく湧いてくるもので人権がないのかしらん