note書いてあらためて、まだ乙骨のことを掴みかねているところがあるなと思った
具体的に言うと、乙骨がどれだけ人の枠からはみ出しているのか

硝子は傍観者的な立場だからあんまり感情表現が見えないんだよね

七海はな〜五条のこと、あの人一人でいいじゃないですかって言ったのをずっと後悔してるんだろうけど、本当に墓まで持って行っちゃったね

昨日の乙骨と五条のnoteがいつにも増して幻覚が強いなって読み返して思ったけど、まあ幻覚を見ているのはいつものことだし…みんな作品を通して好きな幻覚を見ているだけだし…

あれだけで書くのは時期尚早かな?とは思ったものの、第一印象があれなのは間違いないので
後から覆されるとしても、現時点で抱いた感想も別に捨てる必要もないしな

わたしが見ているのは幻覚、あなたが見ているのも幻覚

noteに乙骨が成長したって書いたけど、乙骨は他者を思いやれる優しさが元より備わっているから、成長して優しさを獲得したのではなく、自分より強い人にも思いやりを向けられるほど余裕が持てるようになったって印象

夏油傑が幸せになれる(少なくとも地獄を見ない)世界線を考えると、いずれにしろそこに五条悟はいないのだろう
夏油の転落は親友が努力で追いつけないはるか頭上に一人で行ってしまったせいで、そもそも呪術師の絶対数が足りないせいでもあり、つまりは呪術師にならなければいいってことになる

夏油傑が高校生だった年代、正しさが万国万人に共通のものでなくなったという趣旨の文章を期末テストに出された記憶があるので、夏油も信じていたものと現実が衝突したんだろうな、とは思っている

0巻の乙骨って真希と同じくらいに見えるから、一年で10センチ近く伸びた可能性ある?

背が伸びても真希に腕力で勝てない乙骨、背が伸びたなってパンダ(体格が不変)に言われてちょっと嬉しくなるけど五条が「僕の方がまだまだ高いね」って大人げなく張り合ってきて苦笑する乙骨

誰もリカの外見がおぞましいことに言及しないのは多分に慣れだろうけど、でもそれはきっと乙骨くんの救いになったと思う 可愛かった里香ちゃんをその姿にしたのは乙骨だから

こうしてみると、やはり呪術0巻は乙骨憂太の成長物語としてとてもよくできていたな 何者でもなかった乙骨が自分の足りない部分を受け入れ、仲間の足りないところを受け入れ、互いを承認しあう

いや呪術0巻があまりにきれいにまとまっていたから、乙骨くんが本編に再登場した時にはなんかびっくりしちゃったんだよね 五条・夏油とは違う意味で「終わった物語」だと思ってたから

乙骨が生きているしまだまだ成長するってことを失念していたし、終わった物語であるところの五条もまだ生きていて変化することもありうるっていうのも失念していた

直哉くんの家は真希真依の家でもあるけど、真希にとっては出ていった場所だし愛着もないから「家」じゃないよな

実は乙骨くんがいちばん五条先生に辛辣だったりしないかなって思ってる

五条悟、人の振りをするために感情表現を誇張してわざとらしく大仰に振る舞っていて、それが皆にわざとらしいと思われているのをわかっているし、それ込みで人の振りをしているところがあるんじゃないかと思ってる

人の心がわからない系クズ野郎・五条悟の唯一知る痛みが青春の無残な終焉かと思うと、五条悟に残るただひとつの傷跡は夏油傑の姿をしている

五条と生徒たちの話が毎度似たような構成になるのは自覚しているのですが、これは五条がただひとつの心残りを自分より下の世代に負わせないために教師になったからだと思っているからです

まだ里香ちゃん解呪される前、呪霊の調査とかで仙台近くまで行って街中ですれ違った知り合いに噂されているのを顔を隠して通り過ぎる乙骨くんのこわばった肩に手を回して、さも仲のいい兄弟ですみたいな顔で乙骨くんの素顔が見えないように抱き寄せる五条先生

五条は受け持ちの学生を一度は硝子に見せに行くし、硝子はまたこいつ来たわ私母親じゃないんだけどみたいな態度を取りつつ一応学生たちの顔を見て覚える たまに七海を捕まえて学生を見せびらかす時もある そして学生たちは一様に五条に対して冷淡

野薔薇ちゃん、スタバの紙ストローを見てこれが都会か!とはしゃいだ後に水分を吸ってふにゃふにゃになることを知った後、これが都会のやることかよ!!?!ってキレそう

野薔薇ちゃんの出身地はスタバとかないから死ぬほど下調べして虎杖(割と乗り気)と伏黒(嫌そうな顔)を連れてスタバに寄り道して複雑な注文を成し遂げ、あわあわしながら注文する虎杖に得意げな顔をした後、シンプルに注文を済ませた伏黒に余裕ぶりやがって!って喧嘩売りそう
伏黒には姉がいるのでスタバとかその手のものには慣れているかもしれん

五条は乙骨の指導者から虎杖の指導者にそのままスライドしつつ伏黒の後ろ盾的な立ち位置でもあり、あんな人でなしがいろんな人間関係のハブになって人を繋ぎ合わせるのはいいよねって思った
過去に最初で最後の大失敗を経験したがゆえにハブとして機能するようになった節はあるが

五条の人間関係のハブとしての働き、ちょっと文ストの太宰と重なる

乙骨くんがどれくらい非力なのかを考えると、もしやペットボトルの蓋が開けられない感じかな?
里香ちゃんが開けようとするとペットボトルを破壊するので、見かねた真希と狗巻が開けてくれる パンダはずんぐりむっくりふわふわもちもちボディなのでペットボトルの蓋はたぶん苦手

呪術21巻、ストーリーと全然関係ないところで苛々しちゃった
うっかり快速急行に乗っても次の下北沢で降りればいいだけで代々木上原から新百合まで止まらない列車は存在しないけど、そこはまあいいよ、でもその後の駅名で下北沢と成城学園前を飛ばして経堂があるのは納得できない なんで経堂??

秤の能力、パチンコやったことないからよくわからないまま読んでるんだけど、呪術界の偉い人から嫌われる理由はめちゃくちゃわかった
単に現代的だからじゃなくて低俗すぎるからだね…非呪術師の一般社会でもパチンコは嫌われてるからね…

乙骨くんってもうなんか違う次元にいっちゃったのかな?

あれで「僕は恵まれてるから」って言える乙骨くん、内向的な性格が外向的になったわけじゃないけど前向きにはなれたんだなって思った

物語が乙骨の視点から開始しているので五条悟には夏油出奔後から乙骨を拾うまでの空白期間があるんだけど、やっぱり最初に「成功」したのって乙骨なのかな

パンダが3つの魂が相互に観測し合うことで成立しているっていうの、怪異は観測されることで成立するという物語シリーズを思い出すな これが現代的なオカルトへの解釈なんだけど

仮想怨霊という概念が存在するということは、古い形態の呪術は知名度が高いから強い(ただし同時に弱点も知られている)ってことになるのかな
作中で術式の開示という考え方がある以上、古い術式がその弱点も有名であることはむしろその術式を底上げする方向に働いたりしないか?

見えないものはないのと同じと真希は言ったけど、真依は見えるからそこにあると怖がるし、五条(六眼)に至っては見ることでそれの存在を立証している感じ

邪視は見たものを呪う力だけど、呪いが発動するのは見られたと知覚した時、すなわち「目が合った」時のはずだから、認識することによって呪いがかかるのでは

五条は別に救いを求めていないし救われる必要もないんだけど、物語的にはやはり乙骨は五条の救いなんだよね
夏油傑の代わりはどこにもいないけど、五条が物語の中心から引退して大人になった証拠としての生徒のポジションを乙骨が埋めている

呪術21巻、シャルルの持ち込んだ漫画をハイコンテクストすぎると書いた直後に星野桂とか古い漫画の話題を出して、お前がハイコンテクストな漫画を始めるなよと思った

星野桂とか久しぶりすぎて名前を見ただけで動揺しちゃったじゃん 今のジャンプの読者は知らないでしょDグレなんか

五条は学生時代の反抗的態度を見るに愛を知らないのではなく愛を無価値と思っている節があると思っているんだけど、乙骨には愛と呪いの話をするのは、五条の「特別」に座った人がいたから反省を活かして他者への気遣い、理解しようとする意識が芽生えたって感じ

乙骨が「愛と呪いは紙一重」を体現し、夏油が正義感の反転を起こしていて、呪霊と同様に呪術師も感情が源泉である描写だけど、じゃあ五条はって言うとあいつはやっぱりノブレスオブリージュ的義務感にしか見えないんだよね

前々から五条悟は機構なのではないかと思っていたら、天元の話から六眼と星漿体と天元で三位一体的な世界を維持するサイクルらしきことが明かされたので、五条が最強を関する呪術師にもかかわらず爆発的感情が見られないのもさもありなん
星漿体と同じく人格は後付けで、大事なのは六眼の方でしょ

今作主人公は虎杖くんの方だけど五条との関わりの描写は乙骨の方が強いと感じるんだよね
虎杖が伏黒・釘崎との二人組もしくは三人組の描写が多いのもあるし、何よりも五条に多大な影響を及ぼした夏油とのいきさつに触れているのが虎杖じゃなくて乙骨だから

呪術映画をアマプラで初めて見た人から「みんなで乙骨くんを倒す話かと思った」と言われてめちゃくちゃ笑った どこをどう見たらそんな話になるんですか?

乙骨くんは突然大きな力を手に入れて戸惑う内気な性格の主人公としてスタンダードだし、仲間を傷つけられて今まで恐れていた自分の力を初めて自ら引き出す(=覚醒する)のもスタンダードな展開だけど、怒り狂う方向がスタンダードじゃないんだよ 普通はたとえ敵に対してでもぶっ殺してやるとか言わない

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