10巻読んで数ページで本文にラインハルトの病死および夭折をネタバレされたんだけど 作者によるネタバレいい加減にして

ケッセルリンクはいい「破滅する男」だったけど、ロイエンタールはなんか満足して死んだから全然破滅する男じゃない 軍務はともかく私生活は割と破滅的に生きてたくせにな

銀英伝、今まで立憲民主制の話が出てきたのが一度きりなのを怪しんでいるので、これがオチだったりする?

そりゃあ有能な専制君主が永遠に生き、永遠に善政を敷く能力を持っていればいいけどラインハルトみたいなやつ滅多にいないし、ラインハルトは過労がたたるのか夭折するのが確定してるし

政治の話がしたいなら、これくらい優れた点とだめな点を挙げて板挟みになるシーンを入れるべきなのよ

ロイエンタールが予想通りの展開で死んだと同期に言ったら、案の定「ロイエンタールって?」と返された
こんなメインキャラのおいしいエピソード忘れるなんてある?
今10巻だよと報告したら「ラインハルト死んだ?」って聞かれた まだだよ
ほんとうにストーリー覚えてないなこいつ

ラインハルトは夭折するの確定だしアンネローゼにも病死フラグ立ってるし、この宇宙で最も美しい姉弟は絶世の美貌と引き換えに寿命失ってるんです?

良い奴から死ぬとか言い出してるけどミュラーは死にますか?

やだ〜〜ミュラーは死なないで〜〜!!!

旧アニメ全話履修した夫から、最後はだいたいみんな死ぬって脅されてる

キャゼルヌにとっての善政が「人民を飢えさせないこと」なのはきわめてシンプルでいいですね

ラインハルトが善政を維持し続ける限りキャゼルヌも頭から拒否するものでもない気はする(実際ヤンはラインハルトの下で働きたい旨を口にした)けど、民主主義的手続きもそうだし、シンプルにより親しい人の方がいいよねとも思う

ラインハルトとヒルダに恋愛感情はないとわたしも思ってますけど、でも互いに替えのきかない唯一で手放したくないのであれば結婚は最適解だよ
まあこれは異性だったからこの手段があった(この手段を思いついた)けど、同性であったならどうなるのか?とも思う キルヒアイス死にましたからね
いや封建的主従関係は、時として政略に用いられる結婚より結びつきは強かったりもしますが

ラインハルトがヒルダといい感じになるにつれてキルヒアイスを思い出さなくなっているのは寂しくもあり、健全に前に進んでようやく正しく少年期を卒業しているんだなとも思う

作者も読者も民主主義の国で生きているので専制君主制を認めるはずがないにもかかわらず、作中の専制君主制の利点がきっちり描かれているせいで物語が専制君主制に着地してもおかしくないのでは?と疑わせる説得力はすごいですね

イゼルローン共和政府の面子で家庭があるのがキャゼルヌだけなのを見て、守りに向いた性格だから早々に結婚して安定した家庭を維持できるんだなと思った

というか作中でほぼ唯一守りに向いている(守りにしか向かない)の、キャゼルヌだけなのでは?
艦隊指揮や軍略、政略や陰謀とは無縁でひたすら預かっている人々を食わせたり安全を確保するために奔走しているように見えるの、帝国側の陣営にも見当たらないような

民間人の保護を行う役割がキャゼルヌに依っていて、帝国側だとそのポジションが空いているのを見ると、キャゼルヌというキャラクターが民主主義の要素を体現している部分はあるように思う

ヤンのエル・ファシルでの活躍とラインハルトのヴェスターラントの件はなかなかの対比だし、これが二人の後ろに横たわる社会制度の違い

ラインハルトの前だと猛虎から猫になっちゃうビッテンフェルトかわいいな…ラインハルトに叱られ慣れてるせいで寛容さを見せられると戸惑うビッテンフェルトかわいいな…

銀英伝10巻半分まで読んだけどラインハルトが若くして死ぬこと以外何もわからない

本文によるネタバレを見ると、ユリアンとラインハルトで地球教を殲滅してイゼルローンに自治を認めてもらうか、ラインハルトが急死して帝国軍が引き返すとか、最終的には立憲君主制になるのかなとも思うんだけど、やっぱり何もわからない

てかヒルダは妊娠8ヶ月で出産しちゃったのに平気そうでいいのか? それ早産じゃない? 子どもを保育器に入れなくていい?

銀英伝本編、完走しました!!!!!

10巻タイトルが「落日篇」でユリアンがラインハルトの死を「星が落ちた」と表現したところで、太陽系唯一の恒星、原初の太陽も宇宙に浮かぶ星なのだということを思い出した

10巻解説が「2巻のラストで◯◯が早くも退場する」とキルヒアイスの名前を伏せていたけど、最終巻の解説から読むやつがいるわけないじゃん?!?むしろこの気遣いを1巻の解説で発揮してほしかったんですけど!?初っ端からヤンの命日の話されましたよ?!?!

満たされない心を埋めるために戦い続けたラインハルトが全宇宙を征服し、戴冠して地位を不動のものにし、姉と再会し、妻と子を得てしまったなら、死ぬしかない

シェーンコップの命日がヤンと同じだなんて、こいつ最後までおいしいところを…

前線に出ることなく同胞が死ぬのを遠くスクリーンから見やる役割をキャゼルヌが最も経験してそうだなと思っていたし、やっぱり最後までそうだったので、フレデリカが側にいたのは小さな幸いだったかもしれない

オーベルシュタインは感情的配慮の欠如ゆえに同僚たちに疎まれ、感情の介在しない判断を下すがゆえに同僚たちに一目置かれてたんだよなあ

オーベルシュタインの拾った犬はどうした!?と思ったらしっかり遺言を残していたので、このまともに名前もつけられなかった犬こそがオーベルシュタインの感情らしきものの証左

ラインハルト、ちゃんと息子と対面してから死んだのでよかったね…

いや長生きして未亡人(概念)をまっとうしてくれてもいいけど

あとアンネローゼがヒルダを庇って死ぬかと思ったら死ななくてよかった でもたぶん長生きしないだろうな…

わたしが銀英伝本編を履修完了したことにより夫からのネタバレが解禁された

わたしにとっての銀英伝のピークはロイエンタールが死ぬところだったな

銀英伝の結末、専制君主制が維持されて旧同盟首都星系だけ自治を得て、民主主義の燈を残しただけで完全復活には程遠いけど、これこそまさに理想の政治体制はなくどれも欠点はあるという話で、だから参政権を手放すな、己の人権を手放すのと同じだ、という民主主義的思想なんだよね

ミッターマイヤーは国務尚書になるのか?と思ったけど、この分だと引き続きマリーンドルフ伯がやりそう

オーベルシュタインはラインハルトを玉座に据えて完璧な統治機構を作り上げたかったんだろうと思うし、自分も部品に徹しようとしたからあんなに感情を排した振る舞いをしてたんだろう
ラインハルトと初めて会った時はもうちょっと感情があったように思うから

ヤンが歴史学者志望と言ってたけど怠惰を極めていて、余暇とか退役後も全然論文を書く気を見せなかったし、ただ高等遊民したかっただけじゃない? 惰眠と言論の自由を謳歌しながら

専制君主制に言論の自由があるかと言えば微妙で、ムライのような人がラインハルトの幕僚にはいないんだよね
ただ、キルヒアイスがうまくラインハルトを宥めていたわけだし、ゴールデンバウム朝とは違う公平な政治を実現するためにキルヒアイスはラインハルトの従者の位置に自らを置いたようにも見える

しかしキルヒアイスは早々に死んで、彼の担っていたブレーキ役はヒルダが一部を果たして残りはラインハルトの自制心に依るものとなっていたので、ラインハルトが老いて善政を維持できなくなったら危険なんだよね
だからラインハルトが夭折したのはむしろ彼の完璧さをよく表している

奇策にあえて反対意見や常識的見解を述べる役割を負うムライとか、ヤンの幕僚の面子と会議シーンこそ民主主義の縮図なんだな、ヤンが意識していたように
自分のいる社会における政治体制を批判することが許されるか否か、また常にこれは正しいのかという自省を求める
ラインハルトにとってはかつてはキルヒアイス、その死後はヒルダに相談役を求めていたわけだけど、ラインハルトが理性を失ったら終わりなわけだし、そこを制度が補うのが民主主義

民主主義か専制君主制か悩む時点でもう民主主義的価値観の元に生まれた人間なのよね 一度自由を知ったらもう戻れないというか
でもたやすく堕落するから独裁者を選んで全権を委ねてしまうし、そこから戻るのは険しい道のりだよね 人は楽をしたがるので
既にnoteに書いたからもう言うけど、わたしの生まれた国には選挙制度がないんですよね
だから選挙に行ったことを自慢しても「選挙って何?」と冷淡な反応だし、法治や自由を羨ましがられても参政権を羨まれたことはない
それが普通で、何より選挙がなくたって別に悪い生活を送ってるわけじゃないから

人は楽をしたがるから技術が発達するわけだけど、この「楽をしたがる」を音声学の先生にも言われてびっくりした 発音も楽な方へ流れるから音韻変化すると

キャゼルヌが軍人なのに作中でやってることが自治体の代表みたいで作中で形容された通り、まさにイゼルローンの「市長」 これが民主主義だなって感じ
なまじ政治家ではないから、権力闘争とは無縁に純粋に市民のために働いているように見える

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

inserted by FC2 system