宜野座が免罪体質者という言葉を知っているのは誰も知らないよね?宜野座は監視官時代に知った機密情報を喋らないだろうし
というか、美佳ちゃんが免罪体質やシビュラの正体を知ったのも誰も知らないんだっけ? 朱ちゃんが何を知っているのかも周囲は知らない?
そのへんの描写が記憶にない

狡噛の幻と会話する朱ちゃんを見て、これこの前銀英伝で見た!自分の自制心をキルヒアイスの姿にして夢に見ているラインハルトだ!と思った

2期で経済省と国交省に言及されたのでまたPPPの法の廃止の話をするんだけど、わたしが疑問に思うのはミクロな部分、実際に法が運用される現場
JISを廃止された日には地獄の季節どころではない
高度に文明的な生活を支えているのは数多の工業製品であり、安全や技術的、経済的な観点からも統一された一定の基準が求められる
それらもまた法と呼ばれるのですよ

ドミネーターだって工業製品なわけです
まあ明らかに戦闘機より配備数が少ないので、1挺1億円とかでも驚きはしないが

宜野座は盾になりたいとか言ってないで朱ちゃんをちゃんと叱ってやれ
征陸も狡噛も雑賀も去ったなら、先輩というほぼ唯一目上と呼べる存在になってしまったお前が、最も付き合いの長くなったお前が担うべき役割であり、お前だけに許された行為だよ

2期を見て気づきを得たのですが、2期の朱が「私は誰彼構わず人の願いを受け入れたりしない」と言い、雑賀は朱に依存している様子を見せ、その依存関係を鹿矛囲とその信者に喩えられている
PPPの朱は「周囲の期待を背負わされて女神のように見られているが、実際は普通の人間で弱さもある」と描写された
朱が公衆の面前で局長を撃ったのは槙島と同じテロ行為だが、実は信者に耐えられなくなった鹿矛囲の要素も投影されているのではないか?
槙島は己を信奉することを許さなかった、だから朱が周囲の期待を重く感じて限界に達したなら、鹿矛囲から槙島になるしかない
朱が2期最終話でシビュラに「一緒に地獄へ行ってあげる」と言っているので、やっぱりPPPは朱とシビュラの地獄での結婚式なんだよ 死が二人を分つまで

2期を見て、サイコパスをテーマごとにわけるなら、
1期→最初の劇場版
2期→PPP→3期、FI
になるという確信を強くした
1期のテーマは完結したので、今後出てくることはないのでしょう

美佳ちゃんが伝統的女子校を飛び級して就職し、自立したにもかかわらず、2期では事なかれ主義の官僚のような振る舞いをするようになった経緯がすっぽ抜けてるの、やっぱりどうかと思うよ
せっかく学校という体制を抜け出した先でシビュラという社会体制を盲信する動機って何?

思い違いをしていたことに気づいた 朱の友達が結婚するエピソードって2期ではなく劇場版の方だったのか
やっぱり虚淵脚本の方はユートピアと一体化したディストピアの話で、冲方脚本の方はディストピアをよりよくしようって解釈の違いなのでは?

繰り返しになりますけど、社会や政治をテーマにしたいならシビュラシステムによる統治下での繁栄のさま、市民が幸福を享受するさま、すなわちユートピアの側面を描写する必要があると思っています

サイコパス2期は露悪趣味が少々行きすぎているのよね
人間愛(キャラ愛ではない)の強い1期の続編として人間ドラマが薄く、しかも描かれる人間関係は依存や崇拝といった不健全なものが多くて路線変更が急カーブすぎる

改めて見たら、鹿矛囲と酒々井、鹿矛囲と彼の信奉者、東金と母親、美佳とシビュラ、朱と雑賀という、盲信と崇拝と信奉と依存と、2期は不健全な関係ばかりで気味の悪さが前に出ていて逆にすごいね、よくこれだけ詰め込んだものよ

2期は鹿矛囲が人の色相をクリアにするのを「技術ではなく才能だから他人には再現できない」とか「集団的サイコパスを全国民に適用するにはまだ計算リソースが足りない」とか、この話限りで後には影響しないというエクスキューズをいくつか挟んでたのね

劇場版の宜野座も雑賀も2期をすっ飛ばして1期最終話からやってきたみたいな感じで、映画と2期を並行して制作する都合で2期だけで話を完結させたにしてもこの距離感どうした?

2期におけるけっこう重要な気づき、一般市民はドミネーターの銃口を向けられただけで、ストレスで色相が悪化する懸念がある
みんなもうちょっと、ドミネーターが裁判を兼ねていることは意識した方がいいと思う というかその意識がある人が監視官適性が出ると思ってたぞ

青柳を使って監視官にドミネーターが効くのか確認したことの必要性が全然わかってなかったけど、執行官が監視官へドミネーターを向けるのが反逆行為扱いなのを考えると監視官もまたシビュラと同様に裁きを逃れる存在に近いという解釈で盛り込まれたのかな?

シリーズ化の宿命だけど、誰も結婚しないな…
いや今更ロマンス要素を突っ込まれても嫌なんだけど、やっぱり執行官だけでなく監視官も普通の人間の人生は歩まないというか、自分を社会および市民に捧げるくらいでないと適性は出ないのか?
炯は先に結婚してたので除外します

朱が「鹿矛囲を裁けないシビュラは完全性が損なわれた」とか「シビュラが存在を許されているのは公平な裁きを下せるから」と言ってたけど、1期のシビュラが恣意的に犯罪係数を操作したことを忘れているのか、縢がエリミネーターで処分されたのは知らないんだっけ?
でも宜野座のドミネーターへの介入は見てたから気づいてると思うんだけど…
シビュラが宜野座に事実隠蔽を指示するパワハラシーンで「システムが完璧であることではなく、完璧であると信じられていることが重要」と言ってたのを朱は聞いてないから?

集団的サイコパスと移民問題が合わさると移民への差別が加速するんだけど、この要素への明確な言及が見られない(小説版で移民に集団的サイコパスを計測している描写があった気がする)
集団的サイコパスの導入を認めさせた朱は差別に加担したことになるが、はたして脚本はこの要素をどう考えているのか
あの宜野座は自分は結婚なんかしない、自分と結婚したら幸せになれないと決めつけている卑屈さがあるのに、社会に恨みを向けず他者の幸福は純粋に祝福できる優しさがあるので、そういう普段と違う宜野座に縢が調子を狂わされているのも見たい〜

薄暗いやつが大好きなので、まだ3係にいた頃、卑怯な行為と思いつつ狡噛を息子のように扱う征陸、父親がいないから父親ができたみたいで素直に喜ぶ狡噛、狡噛から話を聞いて苛立ちを覚えるものの、狡噛があまりに普通に嬉しそうなのでぶつける先がない宜野座がめちゃくちゃ見たい

征陸と槙島と縢は1期にしかいないから永遠に1期の話をする

2期を見たら、ゆきが仮に槙島に殺されなくても殺されかけたせいで潜在犯になって戻って来れなさそうだなと嫌なことを考えた
1期の作風だと一時的な悪化ですぐに退所できそうだけど2期だとエリミネーターされそう そういう作風の違いを感じる

ペットカメラに映るダイムを昼休みに見て我知らずちょっと微笑む宜野座と、ギノさん何笑ってんスか?と近づいて、うわ本物の犬だ~!とデバイスを覗き込んではしゃいで怒られる縢、離れたところで気になるけど近寄れない征陸

縢が六雁と光葉の結婚式に出席したということは、引率の宜野座も出席したってことなのだろうか…
初めて見る結婚式に興奮する縢を帰りに助手席に乗せてちょっと優しくしてほしい
そしてギノさんは結婚しないんですか?と口を滑らせた縢にキレててほしい

執行官(潜在犯)の私物は基本的に購入申請を経ているという設定もヤバい
承認するのってたぶん監視官だよね? 宜野座は執行官を人として信用してない(同じ人間と思ってない)けど飼い犬のケアは欠かさないタイプなのか

征陸は執行官になった後、給料を仕送りしていると信じて疑わないんだけど、入学祝いとか就職祝いとかは贈るんだろうか
贈っても宜野座は使わずにしまいこみそうだけど
征陸執行官が購入申請した時計(贈答品)を承認した狡噛、後日、休みの日に会った宜野座が身につけているのを見て答え合わせする
全く悪意なく「親父さんからの就職祝いか?よかったな」と言って宜野座の機嫌を損ね、次の日からその時計は仕舞われてしまう

感想を書きながら思ったけど、やはりサイコパス1期のメインテーマは銀英伝と同じで普遍的なのよね
民主主義的に選択し導入されたシビュラシステムは民主主義を形骸化したが、これは批判されるべきことなのか?という問いかけは、銀河帝国が民衆の選択の結果生まれたのと同じ

SEAUnを見ていると、シビュラシステムの導入によってもたらされるものの真髄はサイコパスによる価値観の統一なのがはっきりわかる
宗教を廃し、言語を統一し、部族を廃し、あらゆる価値観をサイコパスひとつに集約する、まるでバベルの塔の建設される前のユートピア

東南アジアは大英帝国の旧植民地が多いから英語が使える国も多いし、これはビジネス上有利に働くけど、シビュラシステムの導入を図るSEAUnはこれと同じ構図が繰り返される
他国から輸入したものに頼って復興するやつなので、言語浄化運動みたいな反動はいずれ必ずやってくる
法治国家とは国民を武装解除するので「腑抜け」と揶揄される日本は行き着く先でもある
1期と劇場版の問いかけのひとつは「このユートピアの先には何があるのか?」だと思うんですよね

シビュラシステムによる平和的侵略をSEAUnの市民が選挙で受け入れるのはディストピア感がすごいけど、これはラインハルトを皇帝と認めたのは民衆の方だったって話とそっくり
銀英伝がディストピアではないのはラインハルトが死ぬからであり、軍事国家から官僚制へ生まれ変わる前に物語が終了するから

1期で外国人を入れたらシビュラ社会が危機に晒されるみたいな話、外国人にはシビュラの統計的処理が適応できないのかなって思ってたけど、たぶん国外から別の価値観をもたらされるとサイコパスを唯一絶対とする現行体制への疑問が生じる(=ウカノミタマウイルス)というのもあったかもしれない
ここの説明なく3期が移民を入れてしまったので、一体何の話をするつもりなのかと混乱した

宜野座に狡噛を任せたのって(シビュラの正体に関する機密情報を守るためもあるにせよ)朱ちゃんの温情でしょ、お別れを言う時間をあげたの

狡噛の服装が乱れていき、誰かの真似をして煙草を吸い、酒も飲むようになって死んだ奴と同じ匂いになっていくのを見ながら何もできず、じりじりと神経をあぶられる宜野座は何度でも見たい
嫌悪していた潜在犯に親友がなってしまって論理エラー起こして立ちすくんでほしい

狡噛の煙草って購入申請してるの?それとも捜査で外出した際に物々交換とかしてるの?
購入申請しているなら許可したのは宜野座だし、捜査に連れ出すのも宜野座なので見て見ぬふりをしているかもう諦めてしまったか

執行官って現金を持てないんじゃないかなあって思ってる
電子決済でその気になれば監視官が全部追跡できるの

SEAUnの宜野座が狡噛に向けて拳銃を構えるシーンは狡噛にドミネーターを向けて殺せと暗に局長に命じられていた時のリフレインだけど、あの時とは違って自分で撃たないという選択肢があって、それができる力があって、そこまで至るのに父と左腕とキャリアパスと宜野座の人権が犠牲になっているのよね…
狡噛は今も昔も宜野座になら殺されてもいいと思ってるし、宜野座は今も昔も狡噛は殺したくないと思ってる

六合塚は一係いち男前なので、宜野座監視官が情緒不安定な頃は「私が守ってあげますよ」くらい言っててほしいし、新人執行官の宜野座がまだ不安定さを見せる時には「守ってあげるって言ったの、まだ有効ですからね」って言う

狡噛が捕まって拷問されているところで名著をそらんじながら原始的な殴りあいをするの、そういえば知的財産へのアクセスも恵まれていないとできないんだよなあと思った
だからサイコパスの世界の強いやつはみんな高知能で知識階級
シビュラの言論統制と検閲を物ともしないやつら

劇場版を改めて見て、シビュラシステム条約って何ですか!?マジでそこ詳しく説明してくれないか!?って思った
シビュラシステムを条約名にしてるのって正式名称ですか俗称ですか!?

シビュラを盲信する人々を家畜にたとえた槙島の死んだ後の社会で、自らを信奉させるのにためらいのない鹿矛囲が神託の巫女を名乗りながらその実神を自認するシステムに問いかけるのはなかなかよね
あれちょっと神と神の対決っぽかった

鹿矛囲に言われてすぐ集団的サイコパスを算出できるシビュラすごいなと思ってたけど、あの脳みその中の一人がずっとアイディアを思いついて関数を組んでおいたのかもしれない
それで、これで死がわかると喜んで真っ先に処分された哲学好きのタチコマみたいに自分の正しさを確信しながら処分される

「監視官 狡噛慎也」に知らない監視官と執行官が出てくるたび、どうせみんな死ぬんだ…と思って読んでいる

狡噛と宜野座と青柳が集まって同期会みたいになってるところ好き もっとやってくれ

鹿矛囲がサイコパスを測定できないというトリックが提示する命題はテセウスの船(どこまで体の部位を入れ替えたら元の人間と同じなのか)だと思っていたので、集団としてのサイコパスに帰着してそっちなの?!とびっくりした覚えがある
鹿矛囲を捕捉できないのは技術的問題かと思ってたら観念的な話だった
サイマティックスキャンが具体的に何をスキャンしてどう計算しているのか明言できないから煮え切らない感じなのよね…ただの舞台装置だったから
1期で全身義体の泉宮司が普通に犯罪係数を測定できたからサイマティックスキャンが何を感知しているのかはあんまり気にしてはいけないやつだな…と思ってたけど、さすがに2期くらい突っ込むと気になってくる

そういえば1期の感想noteに「システム(神)が完璧ならばなぜ悪は存在するのか?」で神義論の話を出したけど、これも全能者のパラドクスだったな

執行官とは一線を引くべきだと佐々山にも宜野座にも言われて結局理解できていなかった狡噛が潜在犯になったのを見るに、和久は狡噛と違う(からお前は気をつけろ)と心配していた宜野座は狡噛の危うさがわかってたんだね
執行官を仲間と呼び分け隔てなく接することがどういう結末を招くのか

なんだかんだ親しくしていた佐々山が死んでもサイコパスは無事だったけど狡噛が執行官になってからゆるやかに色相を濁らせている宜野座、狡噛にはドミネーターで撃つ覚悟を決められなかったんだね 線が引けなかったんだね

宜野座は征陸を撃てるのか?と考えると、おそらく征陸は宜野座に撃たれるようなことをしないだろうという無意識の甘えがあったような気もする

執行官に人権はないんだし、民間では許可されていない投薬でストッパーの外れた奴がいてもいいよね、少なくとも捕まって自白剤飲まされた時用に耐性をつけるために定期的に投薬されていてしかも逃亡を防ぐべく依存性があるとか、と思ったがこれはガンスリンガー・ガールですね

一発でホロと天然の植物を見分けられるほど植物が好きな宜野座に「なぜ天然食材を食べると色相が濁るのか」を突き詰めさせるとエラー起こしそう
観賞用は大切にするしセラピーにもなるのに、天然物の野菜はなぜメンタルに悪いのか? そこに何の違いがあるのか?

SEAUnの狡噛が槙島と同じ立場で槙島と同じことをしていると朱に指摘されるシーン、たしかにそうなんだけどジョン・ポールというどこもかしこも槙島そっくりのやつがいるから安心しな

記憶が何もないので、0/名前のない怪物を読み返して藤間って社会科教員だったの!?とびっくりした
社会科は学習指導要領から削除されただけで教えても罰せられるわけじゃないんだ
いや廃止されたのは歴史であって社会科ではないのか

オフィシャルプロファイリングの内容はうろ覚えなんだけど、シビュラ統治下の社会は法律で厳しく禁じない代わりにブラックボックスの犯罪係数という指標でもって自重を求める社会体制だったかな
だから表向きは民主主義で、実際には「綺麗なサイコパス」を求めて何もかも自粛してしまい、決断できない

「監視官 狡噛慎也」の罪悪感を覚えるごとに犯罪係数が上昇していく描写、やっぱり悪行を悪行と認識しながら罪悪感を覚えないpsychopathが物語の発想の起点にあるなと思った

帝塚監視官にすごい見覚えがあると思ったらニコラス・ウォンと似ている

胸元をかなり開けている青柳に近寄られて赤面している宜野座、初々しいわねと思っていたけど、女慣れしていないというか狡噛を除いて人馴れしていない可能性がちょっとあるな

特に意識した描写ではなさそうだけど、クリアパスタ事件の犯人は「みんなに天然食材を食べてほしい」と主張して天然の米を混入したのに対して、宜野座は「本物の植物の方がホログラムよりいい」とか言わないんだよね

シビュラシステムが刑法を無効化した社会における罪とは「罪の意識」
これは市民が適切な倫理観を身につけている(すなわち善人である)ことを前提としているので、社会の在り方としてハイエンドのひとつかもしれない
誰もが犯罪を行わないという幻想が信じられ、ある程度は達成された社会というか

媒体ごとに若干キャラが違うのはスピンオフの性質上不可避なものの、征陸に佐々山との不仲を指摘される狡噛が「同級生の肉親にお説教されているような居心地の悪さ」を感じているところで、名前のない怪物は狡噛と佐々山の関係を描くために宜野座との同級生設定をカットしたんだなと確信した

征陸と宜野座が不仲なのはシビュラに対する信奉よりも複雑な親子関係が強いと思うね

名前のない怪物の話をしたら、FIまで履修した(PPPとSSは見てない)のに記憶があやふやな人に「えっ!?佐々山って執行官だったの!?監視官じゃなかったの!?」と返されて、いやそこからなの!?となった
お前は何を見たんだ?
この人に「名前のない怪物って結局誰?槙島じゃないよね?」と言われたので「狡噛の槙島への殺意とかシビュラシステムへの不信感じゃない?」と返したんですけど、シビュラシステム自体な気もする

一見して宜野座の方が脆そうで、純真な狡噛はいかにも主人公なのに、宜野座は案外しぶとくずっと耐えて、先に折れたのは狡噛だったという構図はよく見る
宜野座は他者を遠ざけて信じないから期待しない、だから裏切られることもない、最初の裏切りは征陸で最後の裏切りは狡噛

定期的に何度も言いますが、なんで「監視官 宜野座伸元」がこの世に出てないんですか?

大切なものを大切にする才能がないから大切なものほど自分から遠ざける佐々山(名前のない怪物)と、自分に近づいたら自分に向けられる敵意に巻き込まれるからと他者を遠ざける宜野座(別離)はちょっと似ている

朱ちゃんいつもスカートで危ないしよくストッキング伝線しないね!?あんなに丈夫なストッキングほしいんだけど!?と言ったら、あれもホログラムなんだよと言われた
タイツをストッキングに見せるホロもほしいです

名前のない怪物が「2020年代、欧州から端を発した全世界的経済破綻」と書いてて、中国じゃなかった?と思ってオフィプロ読んだら懐かしい気持ちになった
さすがに古いが「発達しすぎたネットに環境による悪意の伝染」は心の数値化というテーマにおいて正しすぎるほどに正しい
改めて読むと気になるのが「新自由主義の元に権力を肥大化させていった『大きな政府』」
新自由主義経済は小さな政府のはずなので、ここで言う「大きな政府」はGAFA的な存在の揶揄かと思ったけど「政策をとりつづけた」なら政府のはずだし…
社会自由主義のことなら貧富の差は縮小するはずでは?

「シビュラシステムはAI」という話は逆に考えるんだ、そう聞いてアニメ1期を見た初見の人が「騙されたんですけど!?!?」ってなる姿が見れる

経済学やってた人と話して、新自由主義のもとで権力を肥大化させた「大きな政府」とはGAFA的巨大企業の暗喩で、この経済破綻はアメリカを示しているのでは?という結論で落ち着いた
もしくは大きな政府と小さな政府の定義が逆で、作中だとシビュラシステムは「小さな政府」という扱いなのかもしれない
待てよ、シビュラシステムはあくまで人の意思の介在しない機械であり、サイコパスを判定しそれに基づく「推奨」を行うだけで何ひとつ決定権は保持していないという建前だから、これは「小さな政府」なのか?
で、「小さな政府」なのに高福祉を達成したという意味で日本は地上の楽園なのか?
厚生省が絶大な権力を握っているのは事実だけど、刑事課の人数はかなり減っている=公務員は激減しているし、機械のふりをするというシビュラの性質から考えて可能な限り民間に委託するはずなので、小さな政府のふりをした大きな政府ということなのか?

改めて「悪意の伝染」(サイコハザード)を見ると、これ虐殺の文法だな…という気持ちになるし1期はハーモニー

ただ、名前のない怪物が「欧州から端を発した全世界的経済破綻」と書いたのはいまいちよくわからない 欧州の経済規模的にどうなんだろう
むしろ欧州の伝統的な火種って陸続きの大陸で国がひしめきあっていることによる軋轢じゃないかな…有史以来、紛争が絶えたことがないよね、EUもこの有様だし

佐々山が狡噛と宜野座を愛すべき青年と思い、その純粋さ、無垢さを持ったまま監視官として成長してほしいと願う描写を見て、なんかこう、同人誌で見たような謎の既視感を覚えた

一係の執行官が狡噛と宜野座のことを憎からず思い、自分が忘れたものを持っている監視官に無垢なままでいてほしいというなら、狡噛も執行官になった後は宜野座にそう思ってたんですかね…たぶん宜野座に知られたら身勝手だとこの上なくキレられるやつ

宜野座が配属されて挨拶に来た日、刑事課のゴッドファーザーこと征陸は様子がおかしいし、宜野座の方はあからさまに征陸から目を逸らしているので一瞬で親子関係が露見して、以降刑事課の中では公然の秘密と化してそう

宜野座が配属されて挨拶に来た日、刑事課のゴッドファーザーこと征陸は様子がおかしいし、宜野座の方はあからさまに征陸から目を逸らしているので一瞬で親子関係が露見して、以降刑事課の中では公然の秘密と化してそう

バレンタインについて佐々山にあることないこと吹き込まれた宜野座、父の日についてはどうなんだ?

宜野座が嗜虐心をそそるような性格なのはわかるよ、わかるとも佐々山

ほぼ記憶を喪失した状態でCase1罪と罰を見たら、ロジオンに辛勝した宜野座が意識朦朧として落ちそうになって助けに来た誰かに狡噛の幻覚を見ているシーンでヒエッ…ってなった
おまえまだ狡噛のことめちゃくちゃ好きじゃん…
もし帰路で「狡噛が助けに来たかと思った」ってぽろっと六合塚に言ったら、たぶん機嫌が悪くなってしばらくつんとされそう そして対処法がわからなくておろおろしそう
あんな言うこと聞かない躾のなってない大型犬より六合塚の方がずっと宜野座の飼い犬してたもん

ロジオン、征陸が人気あったからってまた渋いおじさんを軽率に出すんじゃないよ(好きです)

1期からの設定の穴だから突っ込まない方がいいんだろうなと思ってたけど、潜在犯って全国でどれくらいいるんだろう?
更生不可能な場合が多いみたいだし、結婚も制限されていると人口減少につながると思うんだよね…少なくともサンクチュアリではドローンより潜在犯の命の方が安いわけだし
シビュラシステムが導入されたのも人口が10分の1に激減したから国民を遊ばせておく余地がなくて配置を最適化する必要に迫られていたからで、あの設定だとなによりも人間の命が高いんじゃないかな? 人工子宮もなさそうだし
潜在犯であっても「いくらでも替えがきく」わけではないと思うんだよな〜

「名前のない怪物」を改めて読んで戦慄したけど、最後が狡噛のサイコパス定期検診前日で終わっている つまり狡噛は自分のサイコパスが致命的に悪化していたと思ってなかったわけでしょ
宜野座が定期検診でほっとして出勤したら狡噛が来なくて、狡噛のサイコパス悪化を通達されてぶっ倒れてそう

1期最終話の宜野座は自分が監視官を降ろされるのわかってただろうけど、名前のない怪物の狡噛は甘く見てた感じがする
あれ宜野座の焦燥なんかぜーんぜん気に留めてなくて更に宜野座を焦らせてたでしょ

純真で人が良くて世界と他者の善性を信じてなんでも柔軟に受け止められると思われた狡噛が初めての障害にぶち当たって先に脱落して、すぐぽっきり折れそうなほど危うくて真っ直ぐで頑なな宜野座が内心屈折しているがゆえに世の中の不条理に耐性があったのは何度見てもいいねじれ構造ですよ

ロジオンの誘いを迷わず断る宜野座、あれでもあの社会を愛してるんだよね たとえ自分を排除しようとした人間がいたとしても、もう自分を社会の不要物として弾き出したとしても、自分を愛した人がいた社会を

佐々山が死んだ時の宜野座の心境はおそらく「監視官 宜野座伸元」で語られる予定だったのではないかと思っているので、これが世に出ずに頓挫したのはつくづく悔やまれる
今からでも遅くないから出しません? 無理ならせめてプロット教えてくれませんか? 代わりに書いておくから

「名前のない怪物」で宜野座が持つ複雑な人間関係は不自然なほど削られて、かわりに狡噛が最初から佐々山と同じ係に配属されたように見えるくらい佐々山と狡噛の関係の描写に集中していたので、足りない部分は別のスピンオフで書くつもりだったと考えると個人的にはとても納得する

名前のない怪物の人間関係が狡噛→→→佐々山、宜野座→→狡噛で、肝心の佐々山は死んだ妹を瞳子に投影しているのに唐突に宜野座に嗜虐心を感じていて何?!?!ってなるし、こいつらもうちょっと振り向けよと思う

佐々山は宜野座には「年上のどうしようもないお兄さん」像を見せ続けていたのかな〜とちょっと思った

First Guardianで青柳もいるのに我を忘れて征陸に怒鳴っている宜野座、たしかに嗜虐心を掻き立てる可愛さなんだよ

己の嗜虐心については自覚しているので宜野座とか須郷がひどい目に遭うのはとても興奮するんですけど、暴力的な描写やスプラッタは趣味じゃないので精神的に追い詰めてください

潜在犯の親友のために自らの命を賭す夜坂はかつてそうしたかった宜野座で、潜在犯の母を持ちながら母の親友が母のように愛してくれる武矢は幼少期の宜野座が望んだもので、この二人を保護して事件を解決するのは過去の宜野座の救済めいている

かつて作中の人間ドラマの要素を一身に背負っていた宜野座が過去の人間関係を清算して前に進んだからって須郷にこんなに業を背負わせるの可哀想すぎるよお…なんで同胞殺しを2回もやらせるの?

征陸がほしいな~と言う青柳、でも絶対に言わないんだよね
冗談でも言ったら宜野座があまのじゃくを発揮して「あんなのでよければ二係にやる」とか言っちゃうかもしれないし、それで後で死ぬほど落ち込むの知ってるから

2期の雑賀だったか「職務という鋳型に嵌る」という表現を聞いた時に、これ宜野座だよなあと思ったんだよね 職務に自分を嵌める方が生きやすいタイプ
(脚本が設定を忘れたのでなければ)免罪体質者を始めとして監視官しか知らない機密情報を山ほど抱えておくびにも出さないじゃんあいつ

須郷が燐に謝って平手打ちをくらったシーン、まあ須郷は可哀想なんだけどこれは須郷が悪いのよね
謝罪とは自分の罪の意識を軽くする行為であるのと同時に相手には許しを乞うことになる、つまり謝られたら許さないといけない
お前だけが勝手に楽になるなという
2期で青柳を撃った後に宜野座にも同じことをしていたので、これは須郷の“悪癖”なのではないかと思う
善性の裏返しの悪癖

First Guardianで須郷を引き抜こうとする花城、外務省の特殊部隊だと潜在犯は行動自由だと言ってるけど、これは割と危うい設定なので早く詳細を教えてほしい
それ法的にどういう位置付けなの?シビュラにどうやって認めさせたの?
経緯をすっ飛ばして軽々しく潜在犯の人権を保障するのは今までの差別が大したことではなかったと言っているのと同じで、社会や政治の話を続けたいならまあまあ危ない描写だと思いますね 勘違いポリコレとよく似た構図になるので
宜野座と征陸を使って理想社会の歪みを描写した意味が薄れる

case1もcase2も正義のための汚れ仕事って言ってたけど、シビュラシステム統治下の社会は職業に貴賎がないはず(どんな人にもその人にぴったりな仕事が見つかる、どんな人でも社会に必要とされる、つまりどんな仕事でも社会に必要)なので、そのセリフ大丈夫なのか?という一抹の不安がある

サンクチュアリの潜在犯に美佳ちゃんがドミネーターを向けた時に犯罪係数が99でトリガーをロックされたのもまあまあ危ない描写だよな…たぶんあの一瞬だけ低かったんだろうと思うけど…
潜在犯以外を危険な労働に従事させたり施設に収容する法的根拠はないはずなので、あの瞬間だけ違法状態じゃない?

犯罪係数100オーバーが隔離されて人権を制限されていることを法的に認めているのは憲法13条、幸福追求権の「公共の福祉に反しない限り」を全体主義的に拡大解釈した結果(最大多数の最大幸福)だと思ってるけど合ってます?

First Guardianの燐が流産したという描写で100年後でも流産は止められないのか…と思ったけど、逆に100年後も通じる普遍的悲劇として「愛する夫の遺児を流産する」「母親になれなかった(から戦場に戻る)」はあまりにも強力

男だらけの一係に六合塚が来て、朱が配属されて、今や監視官二人とも若い女子になってしまってちょっと肩が狭い宜野座はたまに青柳に愚痴ってそう そして私のことは女子扱いしてくれないの?と詰められて更に慌てる
SS見たら宜野座と青柳、かなり仲良いよね

青柳と神月がいつから付き合ってるか教えてくれないと死んでも死にきれない〜〜〜

SSを見返して、花城フレデリカで“外国人”の表象問題を思い出した
金髪碧眼が“外国人”のアイコンとしてきわめて強力なのは事実だけど、これを安易に使うことをどう考えているのか気になる
炯も金髪の設定だけど、まず白人でも金髪はゲルマン系に限られるし、黒髪が知的で金髪はバカというステレオタイプ
金髪碧眼はわかりやすい“外国人”の記号だけど、実際に日本にいる外国人は圧倒的に中国と韓国なわけ
3期の移民は外見で判別がつく手合いだらけで、日本人とほとんど区別がつかない外国人は多数派のはずなのにそうは見えない このテーマでこの時代でもまだフィクションだとこういう描き方するんだなって
帰化日本人設定で日本語の苗字に外国語のファーストネームという名前の付け方にも昔から納得がいかない
両親とも海外出身ならフルネームが外国語だし、帰化する時には完全に日本人風にするかそのままか、変わり種としてたまに当て字で漢字表記をするかで、こういう名前はハーフ以外で見たことがない

外国人の表象以外にも、英語が世界共通語というのを勘違いしているっぽいのも気になる 地域によっては中国語やスペイン語、フランス語が共通語なんだけど
SEAUnで英語が使われていたけど東南アジアは中国語もよく使われているはずだし、ニコラス・ウォンって中国系の名字じゃない?

外国人の表象以外にも、英語が世界共通語というのを勘違いしているっぽいのも気になる 地域によっては中国語やスペイン語、フランス語が共通語なんだけど
SEAUnで英語が使われていたけど東南アジアは中国語もよく使われているはずだし、ニコラス・ウォンって中国系の名字じゃない?

SS3はみんな日本語で喋ってくれて聞き取りやすいしそのあたり考えなくてよかった
日本人は日本語訛りの英語が聞き取りやすいと言うけどわたしは全然そう感じたことないので

狡噛とテンジンは絵面が完全にレオンだよね 人を殺してきて人生にやや倦んでいる感じの屈強な成人男性と復讐のために人を殺す方法を教えてくれって言う少女の組み合わせは鉄板
まだ未来がいくらでも選べる少女に男の方の「生きる意味」を仮託する

SS3のガルシアは傭兵団のトップとして部下を食わせるために紛争を起こし続けて、居場所がほしいと言いながら他者を殺して、PPPの砺波と似たようなことを言っていたんだね
二人とも居場所をついぞ手に入れられず、与えられず、死ぬしかない、戦場でしか生きられなくなったので

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